女性向けAV「SILK LABO」プロデューサー・牧野江里さんによる女性がもっと豊かに性を楽しむための親も学校も教えてくれない保健体育の授業！

13時限目

日本人は恥じらいがお好き。　①

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おかげさまでこの連載も始めてから結構たっていますが、毎回書いていて、あらためていろいろ考えさせられています。
考えさせられつつ、あらためて憤慨していることもあります。
なんだか、女子のエロ文化がこうもオープンになっていかない日本ってなんなのかしら…と。
だって、私のこの連載を同僚（もちろんAV会社）が見て、冷ややかな態度を取ってくる輩（やから）もいるんですから!! （もちろんメンズ）　
もう、エロ業界にいるんだからいいかげんそこは理解してくれよ!!ってうんざりします（怒）。
相も変わらず、「おれの彼女はお前らと違ってオナニーしないぜ!」って言ってきやがるんですよ。
ウルセー!!!!
ほっといて!!!!!!
　
でも、なんで女子って、こんなにも清純を押し付けられるんでしょうね…。
しかも彼氏とかならともかく、付き合ってもいない男子に清純を強要されると、腹が立って仕方ありません。
　
そういえば、「俺、露出の高いエロい女子をナンパして一発キメたぜ!」というのはよく聞きますが、「露出の高いエロい女子にプロポーズした!」って聞かないですね。
　
ええ!?
AV業界なんだから、女優さんとデキちゃったりとか多いんじゃないの!?　
なんて驚かれそうですが、うちの会社では女優さんとのプライベートなお付き合いは厳禁＆クビでございます。
　
そして社内の既婚男子の嫁さんたちは、みんなこぞって落ち着いた清楚な方々で、エロとはかけ離れた存在感の持ち主…!!　
エロいの好きだからAV屋やってるんじゃないの男子たち!?って、思いっきり突っ込みを入れたいほど。
　
…なあんか、エロに対してオープン過ぎる女子は、男子にテイよく遊ばれる可能性が高いってこと…?　
何ソレ!!!!!
よけいむかつくわ!!!!!!!!

痴女？　ロリ？　一般男子の大好物は？

まあ、AVを作ってる側の人間がこんな感じなわけでして…果たして一般の方々はどうでしょう??
AVから近しい、AVユーザー男子の趣向。
こちらはどちらかといえばオカズ目的なので、エロエロお姉さんが大人気なのでは…!?と思うでしょう。
　
ところがどっこい、がぜんユーザー男子から長きにわたって安定して支持されるのは、痴女でもなく、ロリでもなく、「恥じらい」に特化した作品なのです!!!!!!!
オカズでさえも恥じらいを求められるって!!!!（まあ、おセックス披露してる自体、恥じらいもなんもないんですけどね・汗）

恥ずかしい…　けど…♡

(男)「かわいいね…」
(女)「…（照）」
(男)「ほら、脱いじゃおっか…コレ…」
(女)「…（照）あッ…（手でパイを隠す）」
これ、これがないとダメらしいですよ皆さん!!!!
付き合って長いから平気でスッポンポンとか、ほんと、日本男児にとってイカンらしいです。
　
この「恥じらい」の難しいところといえば、ただずっと恥ずかしがってても意味がないということ。
嫌よ嫌よも好きのうちなんて日本にはとんでもないことわざ（?）がありますけど、まさにその通り!!!!
「恥ずかしいけど…でも…あたしあなたのためならハン!」という、これが世の中の男子たちの大好物なんですってさ。
別にそれはいいんですけど…。
　
なんか、それって、男子たちを盛り上げるために、そういう教育がされてきたんでないの!?って思ってしまうのですよね～。
あまりに男子に都合のよろしい教育なんじゃないの!?

◆牧野江里/まきの・えり

2006年に某AV会社に就職。ADとして作品制作に携わり、その後宣伝部へ異動。広報の仕事を経て、2009年に女性向けDVDメーカー「SILK　LABO」を立ち上げる。現在はプロデューサーとして、日夜女子同士のエロ話やイケメン発掘に精を出している。好物は生肉、主にレバ刺し。http://blog.livedoor.jp/silklabomaking/