女性向けAV「SILK LABO」プロデューサー・牧野江里さんによる女性がもっと豊かに性を楽しむための親も学校も教えてくれない保健体育の授業！

08時限目

女の性の秘密を解き明かそう　②

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世の中では「エロがはしたない」もの、と性欲の本質にフタをした性教育がされます。
「そもそもセックスは子づくりであって、愛する人としかしてはいけない」だの、今はあんまりないかもですが、「女は結婚前にセックスするな」とか。
セックスでさえ、そんなふうに言われるのに……オナニーなんてっ!!!!　
私、淫乱ド変態女なのかっ!?!?と、嫌でも出てくる自分の中からのムラムラした感情に、思春期の頃は不安で仕方なかったこともありました。

エロにムラムラするのは男のもので、それに反応する女は変！っていう不思議な決め付け?をヒシヒシと感じるわけですよ。
「オナニー＝悪」という思想と、「オナニーする女はかわいそうなセックス貧民」という思想。
これ、いいかげんにしてもらえやしませんかねえ？？

女子から見た男の性欲の不思議の一つとして、「私とセックスしてるのに、なんでオナニーもするの？」というものがあります。
女だってそうよ!!　
セックスしてようがしてなかろーが、オナニーしたいときはしたいのよ!!　
ただそれだけなのよ!!　
性欲は人間ならみんなあるもの、男だから女とか関係なしなのです!!!!

よもや、性欲には男も女もクソもねえ!!

とある知人の家に遊びに行ったとき、お子さんが２歳くらいの女の子だったのですが、おもむろにパンツに手を入れて、モジモジしておりました。
「何してるの！」とお母さんに怒られたら、その子から「こーすると気持ちいいよ?」と素直な回答が……。
私は幼き日の自分の姿をその子に重ね、しみじみとしたものです。
「子供が変なことをして困る」という、子供の自慰行為に悩むママさんの相談が、小児科などで多いそうです。

変なことかあ……。
いずれ、大人になったら、みんなセックスするんだし、そういう欲求は誰にもあるのだし、それを認めた上で教育してほしいし、見守ってほしいなあ。
教育していく側の大人が性に罪悪感を持っていたら、子供も性に罪悪感を持つだろうし、大人になって悩むことも多いと思います。
「セックスしたいのに、だんなに言ったら淫乱だとののしられた。私は変態なの?」っていうセックスレスの悩みなんかも、そういう教育に関係ある気がしちゃいます……。

もし私が子供を産んで、その子が女の子で、机の角に股間をこすりつけているのを見たら、なんて言うのでしょうね。「やめなさい！」とは言わないだろうなあ。
ただ、そっと見守るのかなあ……。
うーん。

「性欲は人として当たり前にあるもの」ということを踏まえ、現代社会とどう付き合っていくか、という壮大な話をしてしまいそうです……（笑）

女がエロくたっていいじゃない……♡

それにしたって、ロマンティストな男子にはなかなかわかってもらえないんですねえ、女の性欲。
女がエロくたって、別に他人に迷惑かけるわけでもございません！　
オナニーはスッキリするし、よく眠れるし、自分の気持ちいいツボを知るきっかけにもなるし。
ほれ、イイこと尽くしやんけ!!!!
だから女子も恥じることなく、一人で己の性欲と向き合う時間を持ったらいいと思いますよん！

男と女、すべて理解し合おうなんて、私は思いません。
ただ、それぞれに同じように性欲があることを、認めてくれとまでは言いませんから、知ってるけど、お互いそっとしておこうぜ！って思う今日この頃っす。

◆牧野江里/まきの・えり

2006年に某AV会社に就職。ADとして作品制作に携わり、その後宣伝部へ異動。広報の仕事を経て、2009年に女性向けDVDメーカー「SILK　LABO」を立ち上げる。現在はプロデューサーとして、日夜女子同士のエロ話やイケメン発掘に精を出している。好物は生肉、主にレバ刺し。http://blog.livedoor.jp/silklabomaking/