今年は「梅雨入り」が発表されましたね～。じめじめした季節もすっきりとした気分で過ごしたいもの。客足の遠のく時期だからこそ心のこもったサービスを心がけましょ。今月は池袋ファーストラブのかのんさんにインタビュー。風俗デビュー時はなんとエッチ未経験！　だったそうです。

• 第70回　かのんさん（21）

  ＜プロフィール＞
  名前：かのん
  年齢：２１歳
  生年月日：１９８８・４・３０
  星座：牡牛座
  血液型：B型
  趣味：料理
  お仕事歴：１１ヶ月
  出勤：５日／週
  月収：ひみつ
  所属店舗：池袋「ファーストラブ」
  HP：
  http://www.love-1.net/
  求人専用TEL：０１２０−５０９−５０９
  「風俗をビジネスとして考え、働く女性たちの将来に繋がるよう日々考えております。限られた時間の中で圧倒的高収入を実現させてみせます」

風俗のお仕事が、自分の状況を変えるきっかけになったんです。

●業界入りのきっかけは？

「池袋に住んでた知り合いから誘われて始めました。その時アパレル関係に勤めていたんですけど、人間関係が難しい会社で。悩んでいた時に誘われたので気分転換もあったし、お金もあったらいいなと思って。３ヵ月通って貯金して出てきました」

●出てきた？

「そうです。こっち（東京）に遊びに来た時に誘われたので。アパレルも田舎でやってたんです」

●今他のお仕事は？

「してないです。風俗１本で」

●風俗やるために上京してきたってこと？

「元々一人暮らししたかったし、東京にも住んでみたかったし。そのための風俗って感じですね」

●両立してた３ヵ月は大変だったんじゃない？

「そうでもないんですよ。例えばアパレルでイヤなことがあっても風俗にくれば忘れられちゃうから。逃げてたのかもしれないですけど」

●風俗で働かなきゃいけない理由でもあったの？

「いや、なにも（笑）。正直何となくってところは大きいかもしれないですね～。お金に困ってたわけでもないし。アパレルの職場がイヤで、あの時の状況を変えるきっかけだったんだと思います」

●風俗業界に抵抗はなかった？　自分の身体を使ってお仕事することとか…

「コレ話すとみんなに『ウソでしょ？！』って必ず言われるんですけど、業界入った時って処女だったんです」

●うそぉっ？！　マジで？！

「アハハ。そうですよね（笑）。恋愛に興味がなかったわけじゃないんですけど、なんか、他のコの恋愛相談とか聞いてると、いなくてもいいかなぁとか思っちゃって。で、そのまま業界入りしたんです」

●余計に分からない世界のことで、さらにエッチなサービスじゃない。怖くなかった？

「ま、好奇心の方が強かったんですよね。面接の時にスタッフさんの話をよくよく聞いて、ファーストラブって他よりちょっと高い料金設定みたいなんです。だからお客さんもそれなりの人が来るよって。スタッフさんも信頼出来そうだったし、ここならいいかなって」

●でもさ、エッチのノウハウってものがまったくない状態でテクニック的なものはどうしたの？

「いつもは元ナンバーワンの方が教えて下さるんですけど、私の時だけ特別に男性の講師を呼んでいただいて教えてもらいました」

●じゃあさ、風俗で初モノがいっぱいあるんだよね？　例えばフェラとか。

「フェラもそうだし、アナルも、舐める関係は全部」

●うわぁ～。そういうの、知らない男の人にするのってどんな気持ちなの？

「だってそういう仕事じゃないですか。講習受けさせてもらってなんとか出来そうだなって思ったし。それに…思ってたよりグロくなかった（笑）」

●あはははは！　初対面はどんな印象だった？

「意外とかわいい、みたいな（笑）。ＡＶで見ると気持ち悪いモノに見えてたんですけどそうでもないですね～」

●なるほど（笑）。風俗始めてみて想像してたイメージと違うところはあった？

「楽しいですよ。お客さんに会うのも楽しいし、リピートしてくれるとさらに嬉しいし。お客さんにとって娯楽だけど、ある意味私にとっても娯楽的かも。こんな人もいるんだ～って逆に感心しちゃったり」

●例えば？

「Tバック履いてきたお客さんがいて、男の人でもTバック履くんだ！って。で、二人ともTバック履いたままでプレイして」

●変な画だ（笑）。ところで東京に出てくる際に、ご両親には何て言ってきたの？

「なんにも。『東京行ってくる』とだけ」

●仕事のこととか聞かれなかったの？

「アパレルやってると思ってるんじゃないかな。というか、そうであって欲しい」

●バレた？

「バレそうかも。東京に来てから親が失業しちゃって、毎月１０万円仕送りしてたんですけど、ちょっと怪しまれるかなって」

●月１０万円送れる会社員って、そういないね。

「なので金額を減らそうかと。今は仕事も見つかったみたいだし。それでも７万円しかもらえないので、ある程度は仕送りしないと」

●えらいね！

一番嬉しいのは、お客さんが戻ってきてくれた時かな。

●話を戻して……。この仕事で楽しいことって？

「お客さんもそうだけど、私もプレイを楽しんでることかな。発射回数が多いと『よし！』って思うけど…一番嬉しいのはやっぱりお客さんが戻ってきてくれた時かな」

●逆にこれはキツいな、って思うことはある？

「体調管理が上手くいかない時は、お客さんに悪いな～って」

●女のコだからね。波は正直あるよね。接客時に心がけることってあるかしら？

「お客さんに笑って帰ってもらえるように、常に笑顔でいることですかね。こちらから話題を振ったり。あとは名刺裏のメッセージかな」

●もちろん手書きで。

「はい。お客さんそれぞれに違うコメントつけて」

●手書き、いいよね～。…ところでさ…今も、まだ処女なの？

「あ～（笑）今は違います。こっち来てから無事彼氏も出来まして」

●そっか！　今もその彼氏とは続いてるの？

「いや、もう別れまして。その後二人付き合ったんですけど、今はフリーです」

●彼氏はお仕事のこと知ってたの？

「知ってましたね。だって面倒くさいじゃないですか。友達と話してても彼氏にバレて辞めなくちゃいけなくなってコもいるし。それだったら最初から話して、OKもらえる人と付き合いたいですよね」

●ヤキモチ、妬かれない？

「ないですねぇ～。『今日どうだった？』って逆に聞かれてました。私も『これから行ってきます』って連絡してたし」

●彼氏に初めて仕事の話をして、どういうリアクションが返ってくるの？

「だいたい、私の部屋に来ると『どんな仕事してるの？』って聞かれますね。家具にちょっとこだわってて、多分それを見て『どれだけ稼いでるんだ？』て思われるのかも」

●家具のこだわり、ぜひ聞きたい！

「っていっても、白とピンクで統一してあって、イチゴ柄なんです」

●…それだけ？

「多分ですけど、来るたびにインテリアが変わってたり、物が増えてたりするからあれ？って思うんじゃないかな？　始めた当初は引っ越ししてすぐだったので、ガンガン買いそろえてたし、洋服もかなり買ってたし」

●正直、アパレルの時のお給料はどれくらい？

「１４万円、ですね」

●いきなり数十倍だもんね。いろいろ買いたくなるよね。

「それでも最近、ようやく自分の好きな部屋になってきたので、そろそろ貯金の方に回していこうかなと。洋服も必要な分だけにしてます」

●今まで貯金は出来てた？

「それなりですね。いつまでも出来るような仕事ではないので」

●いつまで仕事を続けるか、考えたりする？

「２５歳までに結婚して、子供も欲しいので、それまでには上がりたいなって。なので貯金はそのための資金にしたいなと思うんです」

●今から結婚資金？　まだまだいいんじゃないの？

「えっと…前の彼氏とそういう話になった時、その人あんまり稼げる仕事じゃなくて、自分の仕事が上手くいってないから正直頼るかもしれないって。結婚するにもお金がいるんだな～、やっぱりお金ってあった方がいいんだなって。その人に仕事の相談とかもしてて、このまま結婚出来るかなって思ってたんですけどね。風俗やってる人って、やりたいことがあってとか、目標額まで貯めたら辞めるって人が多いと思うんですけど、私はなんとなく始めちゃったので、辞めるタイミングとかわかんないんですよね。だから結婚して辞められたらいいな～って」

●その先の仕事は？

「専業主婦がいいです。子供が大きくなったらパートに出るくらいで」

●今風俗辞めて、一般の仕事に戻る考えは？

「アパレルみたいにガツガツな仕事じゃなければいいかも。単に風俗の仕事が性に合ってるんだと思います。言っちゃえば個人事業主じゃないですか。スタッフさんが自分を売ってくれて、あとは自分の頑張り次第なところが。チームを組んで、っていうのがあんまり得意じゃなかったんだと思います」

●個人事業主って言い得て妙だね。ところで、この１年近くいろんな男の人を見てきたと思うんだけど、男っていう存在を素直に愛せるかな。奥さんや彼女がいても来る人も中にはいたでしょう？

「愛せると思いますよ。男の人ってみんなＭですよね。あと、男の人ってあえがないと思ってたんですけど、案外あえぐ（笑）。なんか、いっぱい我慢してることとかあるんだろうな～とか思うと、そういうところが愛おしくなったというか。それってこの仕事をしたからこそ分かったことかもしれないです」

●プライベートでもそのチカラ、発揮しちゃうの（笑）？

「逆にしないです（笑）。フェラとか恥ずかしくてぎこちなくなっちゃう。仕事とプライベートは切り離して考えてるんだと思いますよ。自分でもはっきりとはわからないんだけど」

●かのんさんにとって風俗って何でしょうね？

「う～ん…なんだろう？」

●じゃ、辞める時に後悔すると思う？

「それはないと思います。次にやりたいことが見つかれば、そっちにいってもいいかなって思ってます」

１９７５年７月２８日生まれ。獅子座O型。

１８歳でグラビアデビュー。AV女優として４年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

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