珍しく告知を二つほど。一つ、ブログ始めました。二つ、３年ぶりに舞台に上がります。詳しくはプロフィールからブログをご覧下さいませ。さて今月は『池袋・プレシャス』の広尾美沙さんにお話を伺いました。２２歳とは思えないほどシックで落ち着きのある彼女。自分が２２歳の時は、もっとテキトーだったよな～…と痛感してしまいました。

• 第65回　広尾美沙さん（２２）

  名前：広尾美沙
  生年月日：１９８７・５・３
  年齢：２２歳
  星座：おうし座
  趣味：一人旅
  お仕事歴：３ヶ月
  出勤：３日／週
  月収：６０万／月
  所属店舗：池袋プレシャス
  URL：
  http://www.precious.ne.jp/
  MAIL：
  precious@kagoya.net
  「使用するローションやアロマオイルにこだわり、『健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル＝ロハス』をコンセプトにナチュナルな癒しの空間を提供しております」

学校と学費を稼ぐことの両立のため、この仕事に決めました！

●お仕事始めてまだ日が浅いんだね。

「元々は普通のマッサージ屋さんでバイトしてたんですけど、時間の拘束が厳しくて。勉強も部活もあるし。で、風俗なら時間のない私でも効率よく稼げるかな？　って」

●風俗に入ること、抵抗感はなかった？　

「やっぱり病気とか怖かったからヘルスまでは出来ないなって。それにヘルスだとお金だけ稼いで『私何やってるんだろう？』って思っちゃいそうだったので。風俗やるにしてもアロママッサージの技術を身につけながら、ってところが私の妥協点、でしたね」

●彼氏でもない初対面の男性のおちんちんだけど大丈夫？

「割と嫌いじゃない（笑）。それに風俗やるしかないかなって思ってたところもあって。奨学金をもらってるんですけど、それだけじゃ学費が追いつかなくて。親が出してくれるほどうちは裕福じゃないし、かといってバイトする時間にも制限があるし」

●始めたのは学費のためだったんだ。

「そうですね。来年卒業なので学費は全部納めきっちゃって、今は卒業旅行のお金貯めてます」

●今４年生だよね？　これまでの学費はどう工面してたの？

「父親が足りない分を出してくれたので、これまではなんとか…でも父が胃ガンになってしまって。そのことで半期分の学費まるまる給付してもらえる制度を利用出来た時もあったんですけど、さすがにどうにもならなくなって」

●看病大変でしょう？

「一緒に住んでないので。父はずっと別なところで暮らしてます。私は大学進学で東京に出てきて、母は地方で。親、離婚してるんです」

●ああ、それで別々なのね。

「２０歳過ぎると親権がなくなるので、弟の成人を待って離婚したらしいです。元々仲いいわけでもなかったし、気がついた時には別々な生活を送ってたし…」

●それでもショックじゃなかった？

「ショックでしたけど…新婚１年目から父が出て行ってしまって、母は父の実家で１人肩身の狭い思いをしてきたんです。けどこの間久しぶりに帰ったら、今まで出来なかったオシャレして生き生きしてる母を見て、これでよかったんだなって思います」

お客様を見ていると、癒されたい男性って多いんだなぁと思います。

●ところで。エステは他の風俗に比べるとライトなサービスだけどお客様は満足してくれる？

「満足してもらうために試行錯誤中です（苦笑）」

●刺激が高まるとお客さんも興奮してくるでしょ。セーブさせるのは大変じゃない？

「初めにしっかりとお断り出来れば大丈夫って聞いたので、それを心がけてます。それでも迫ってくるお客さまには『ダーメ☆』って（笑）」

●ハート付きで（笑）。

「ダメじゃなさそうって言われる（苦笑）。けど、それで押し通します。かえってそれをプレイの一部にしちゃったり」

●他にプレイに取り入れてることってある？

「淫語…かな？　喋るようにはしてますね」

●淫語、照れくさくない（笑）？

「照れくさいです～っ！　でもこっちが恥ずかしがるとお客さまも黙っちゃうから、思い切って言ってみるとお客さまもノってくれるんですね」

●慣れてる方だとお客さんの方から言ってくる方もいるよね。

「そうなんです。『ぼく変態でしょ？　変態って言って』とか」

●どんなお客さまだったの？

「お尻用のおもちゃを持ってこられて、（自分で）してるのを見てほしい、って。『ボクね、こんな恥ずかしいところが感じちゃうの』って」

●今まで知らなかった男性像がたくさん見られたんじゃない？

「最初は偉そうで地位がありそうな方が、プレイになると『女の子か!?』って思うくらい甘えんぼになっちゃったり。そういうのを見ると、癒されたい人が多いんだなって思います」

●お客さまと話す時に気をつけてることは？

「他の女のコとこういう話をすることがないのでわかんないんだけど、あまり突っ込んでプライベートなことを聞かないようにしてます。話してきたら聞くけど…」

●友達は仕事のこと知ってるの？

「いえ、学校の友達は全く。mixiのオフ会で仲良くなった人は知ってますけど。その中にSMクラブで働いてる人がいて、彼女がかなりオープンなんです。自分で『あたし売れっ子～』って言ってる（笑）」

●いいね、そのテンション（笑）。

「彼女がそんなんだし、酔った勢いもあって言っちゃったんです。他に２、３人いたんだけど１人は興味津々で、お店の名前教えたらさっそく検索してましたね。『オレ、行こっかな～』って。でも知ってる人のモノを見るのはイヤですね（笑）」

●お友達にやってる人もいない？

「聞かないですねぇ…水商売もいないと思います。でも高級ブランドのバッグを持ってたりするので、そのお金はどうしたのかな？　って思いますけどね」

●当然、ご両親は仕事のことは知らないよね。

「そうですね」

●足りない学費のこと、追求されたりしなかった？

「うーん、特には…奨学金があるから大丈夫って思ってるのかな。私がいくつもバイトしてるのも知ってるし」

●ご両親は放任的…？

「昔からですね。父がちょっと変わってるから」

●お父様はお仕事のために出て行かれたのよね。

「どうなんでしょうね。家から出たかったんじゃないかな。母と結婚したのも、自分が連れて帰った女性との結婚をおじいちゃんに許してもらえなくて、お見合いした母がOKだったからみたいだし。正月も実家に帰ってきたけど、こそこそと電話で喋ってる。そういうの見ると『誰かいるのかな～？』って思っちゃいますよね」

●実家にはどなたが？　お母さんはもう出たんでしょ？

「弟が一人で。ゆくゆくは弟も母の近くへ引っ越すつもりらしいので、実家に帰る意味もなくなるかなって。それに結婚するかもしれないじゃないですか、私」

●結婚する予定もあったり？

「出来れば………結婚はしなくてもいいかなって」

●え!?　なんで？？

「両親を見てると…結婚って墓場かなって」

●それは男性が言う台詞では!?

「私達にとってはとてもいい母だったんですけど、父にはダメな妻だったみたい。焼きそばのパッケージ写真そのままに作らなかったら『焼きそばってのはエビが入ってるもんなんだ！』って母を怒鳴りつけて。たまに帰ってきては頭ごなしに生活面や金銭面を束縛されたり命令されるのはどうかと」

●お父さんが帰ってくると…

「雰囲気悪くなる。そんな結婚生活ならしなくてもいいやって。お金だけ送られてもね…」

彼氏（？）とも、良い感じの距離感でお付き合いしてます（笑）。

●彼氏はいないの？

「いい雰囲気の人はいます。年齢が近いとノリで『結婚しようね』とか言っちゃうけど、その人は『一生の伴侶を見つけるのは簡単じゃないよね』って、そういう価値観が近いんです」

●彼氏じゃないの？

「彼氏っていうくくり自体どうなのかなって最近思うんです。お互い逢いたい気持ちがあって、逢える時に逢えればいいかなって。好きだなって思える行為や発言はあるんですけど、『好き』ってお互い言わないですね」

●関係を持つ時、好きだよって言うでしょう？

「年が近かったら私も言っちゃうんだろうけど、彼３７歳なんです。彼が年齢差を気にしてるし、私も（好きと）言って迷惑って言われるのも怖いし…」

●彼は未婚？

「多分…家にも行くんですけど、未婚っぽい…かな？」

●ん？　もしかして突っ込んで話してない！？

「プライベートなところはあまり聞いてないです（苦笑）。今一緒にいられればいいかな」

●でもその関係だと彼が他の女にいっちゃっても止められないよね？

「うーん…。去る者追わず!?」

●突っ込まないのはなんで？

「お客さんと一緒で、聞いていいのかな…？　ほんとは聞きたいですよ。けどどこまで聞いていいんだろう？」

●うーん…彼氏ってなんだろう？

「自分を束縛する存在…？　男友達と遊びに行くのも気が引けるし、女友達と遊んでてもどこに誰といるとか言うじゃないですか」

●じゃぁ彼女ってどんな存在だろう？

「疲れた時に精神的に安心させてあげられる彼女になれればいいなって。病気の時一番に連絡してくるような」

●彼は美沙さんにとってそういう存在になってる？

「そうですね。なってます」

●彼はつらい時に連絡してくる？

「年末病気になった時も一番に連絡が来ました」

●それって彼氏彼女の定義に当てはまってるんじゃないかなぁ？（笑）　美沙さんが認めたくないのかな？

「いやいや、そんなことは。私は縛られてもいいけど…相手のこと縛れなくないですか？」

●美沙さんは自分で相手を縛ると思う？

「縛らないと思います」

●私もそう思う（笑）。それでも今は彼氏はいらない、と。

「ほんとは…彼氏って呼びたいです。けどそこまで入り込む勇気がまだない、かな」

●ところで来春には新社会人になるわけですが、そのあと風俗は続けるの？

「うーん…どうしようか迷ってるんですよね。アパレル関係なので、正直お給料が少ないんですよ」

●給料安いし、時間ないし、風俗で働く時間もなくなっちゃうんじゃない？

「自社の服を着ないといけないのでお金かかりますよね～…入社するまでは貯金、だな」

●では最後に。３年後はどんな女性になっていたいですか？

「自立した女性に。自分はしっかりあるんだけど崩れやすくて。立ち直ってもタラタラ考えちゃうので、スパっと割り切れるカッコイイ女性になりたいです」

１９７５年７月２８日生まれ。獅子座O型。

１８歳でグラビアデビュー。AV女優として４年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

☆小室友里自身が書き上げた自叙伝「Confession～告白～」好評配信中☆

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