カラダの悩み相談室
アカエダ

セックスや病気について、何も知らないと一方的に被害を受けることになります。女性にはみんな、性に関する正しい知識をつけて、自分のからだを、命を守ってほしい。そのために私がお手伝いします。

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生理前になると、いつも頭痛がしたりイライラしたりします。
また、生理痛が酷いので、薬を飲むんですが効きません。
対処法などありましたら教えて下さい。

生理前の頭痛・イライラは月経前緊張症といって、敏感な人に多い症状です。
排卵の時期には体温がふだんより高くなって、疲れやすくなり、体調が悪くなる場合も多いのです。
また生理痛は子宮内膜がはがれるときに、子宮が収縮するために起こります。
市販の薬がきかないのであれば、婦人科で強い薬も処方してもらえます。
ただ、疲れやストレス、またタバコやスパイスの多い食事などは生理痛をひどくしますので、まずは生活を見直してみてください。
転げ回るように痛く、薬がきかないという場合は子宮内膜症の可能性もあるので、婦人科を受診してください。

私は30代前半です。
過去に、訳があって2度子供を堕ろしています。
2回も堕ろしていると、子供はできにくくなりますか? 
治療法とかあれば教えて下さい。

子宮の筋肉は非常に丈夫。
たとえ手術のときに傷がついたとしても、毎月内膜がはがれて修復されるので、妊娠できなくなるということはありません。
不妊の原因として可能性が高いのは、無排卵。
婦人体温計で基礎体温をつけて、排卵が起きているかどうかをチェックしてください。
また、排卵のタイミングは排卵チェッカーで尿を調べるとすぐに分かります。
また、最近多いのが男性の不妊症。
お酒やタバコ、ストレスなどで精液中の精子が減少しているのです。
また、サウナや熱いお風呂に入りすぎるのも原因のひとつになります。
精子は熱に弱いので、睾丸は体外に出ていて精子を冷やすとともに、熱から守る構造をしているんですよ。
現代の生活は、人間の本能を弱くしてしまっているんです。
動物園の生き物たちも、運動不足やストレスで不妊症が多くなっています。
人間も動物の一種なのですから、野生の動物を見習って、自然に近い生活を送るべきなのかもしれません。

アカエダ

プロフィール
赤枝六本木診療所院長(産婦人科)。
東京医科大学卒、医学博士。
1977年、赤枝六本木診療所を開業。
若い女性の心と身体の健康を守る活動を積極的に行い、テレビ、ラジオ、雑誌などでも若い女性の性感染症・妊娠の悩みに答えている。
http://www.akaeda.com

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