カラダの悩み相談室
アカエダ

セックスや病気について、何も知らないと一方的に被害を受けることになります。女性にはみんな、性に関する正しい知識をつけて、自分のからだを、命を守ってほしい。そのために私がお手伝いします。

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生理中のセックスについてです。挿入しないでクンニや指の愛撫だけなら病気の心配はありませんか?

生理中のセックスは絶対にやめてください。生理中のセックスは、膣や子宮の抵抗力が一番弱っているときに、
膣の中に雑菌を押し込む行為なのです。子宮のなかに菌が入って炎症を起こすと、自律神経の病気になったり、
流産しやすい身体になってしまうなど、大きな後遺症を残します。指を入れるのも、ペニスを入れるのと同じことになります。
クンニだけにしておいてください。

セックス時に出血があります。婦人科系のガン検査は陰性で、ポリープやびらんもありません。
指を入れられて、血液や膜のようなものが出ることも。彼の爪は深爪なので、指で傷を付けたとも考えられないのですが……。

血が出るということは、びらんがあるということでしょうね。「膜」がはがれることはないと思いますから、
血の塊がそのように見えたのでしょう。ガン検査で異常がないといっても、「今は」という意味で、
今後はかかる可能性があるのかもしれません。目安になるのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)の検査です。
ヒトパピローマウイルスに感染している場合、将来的に高い確率で子宮けいガンになることが分かっているからです。
ただし保険がきかないので、検査に1万円ぐらいかかります。

アカエダ

プロフィール
赤枝六本木診療所院長(産婦人科)。
東京医科大学卒、医学博士。
1977年、赤枝六本木診療所を開業。
若い女性の心と身体の健康を守る活動を積極的に行い、テレビ、ラジオ、雑誌などでも若い女性の性感染症・妊娠の悩みに答えている。
http://www.akaeda.com

出没
■街角女性健康相談室(無料)
毎週木曜日 21:00~24:00 六本木ロアビル1F(ドンキホーテの目の前のビル)
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