カラダの悩み相談室
アカエダ

セックスや病気について、何も知らないと一方的に被害を受けることになります。女性にはみんな、性に関する正しい知識をつけて、自分のからだを、命を守ってほしい。そのために私がお手伝いします。

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彼が「非淋菌性尿道炎」にかかってしまいました。
まだ検査結果が出ていないのですが、それを聞かされた当日に私も産婦人科で性病の検査をしてもらいました。
こちらも結果待ちです。彼の症状がひどくなったのは今週の月曜で、 病院へ行ったのが火曜日。
わたしは「溶連菌」で耳鼻科に通っていて、そのあたりにフェラチオをした覚えがあります。溶連菌で、非淋菌性尿道炎は発症するのでしょうか?
また、非淋菌性尿道炎というのは性交渉でしかうつらない病気なのですか?

「非淋菌性尿道炎」というのは淋菌が原因ではないという意味で、まだ淋菌以外の菌の種類を調べる方法がわからなかった時代に使われていた、あいまいな表現です。
今はどんな菌が原因かすぐ分かりますから、あまりこういう言い方はしません。
あなたはきっと、彼に何らかの病気をうつしてしまったのではないかと心配しているのでしょうね。
性器というのは粘膜が露出している状態なので、フェラチオでも菌が付着すると感染症にかかることがあります。
あなたがかかっているのは恐らく「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」でしょう。これは、唾液を媒介にして人から人へうつる病気です。
ペニスに付着して尿道炎の原因になることはあり得るでしょうね。彼もあなたも、もう検査結果が出ているでしょうから、医師の指示に従ってください。

アカエダ

プロフィール
赤枝六本木診療所院長(産婦人科)。
東京医科大学卒、医学博士。
1977年、赤枝六本木診療所を開業。
若い女性の心と身体の健康を守る活動を積極的に行い、テレビ、ラジオ、雑誌などでも若い女性の性感染症・妊娠の悩みに答えている。
http://www.akaeda.com

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