カラダの悩み相談室
アカエダ

セックスや病気について、何も知らないと一方的に被害を受けることになります。女性にはみんな、性に関する正しい知識をつけて、自分のからだを、命を守ってほしい。そのために私がお手伝いします。

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淋病とクラミジアをお客様からもらい、やっと治して仕事に復帰したのに、またクラミジアをもらって休んでいます。どの方からもらったのか、皆目見当もつきません。

相手が性病かどうかを見分ける方法ってありますか?

相手の性病を見抜く方法は、まずないと言っていいでしょう。クラミジアは外見からはまったく判断できません。淋病の場合は、ペパーミントのうがい薬を含んだ口でフェラチオすれば、ペニスにしみて痛いので分かります。またペニスを根っこからしごくとうみが少し出る、匂いがきつい、といった特徴はあります。しかしセックスの途中に相手の性器を子細に調べるわけにもいかないでしょう。

感染症を防ぐには、コンドームをつける以外に方法はありません。さまざまな人とセックスをする仕事なのですから、プロとして自分の体は自分でしっかり守ってくださいね。

セックスの経験はないのですが、最近外陰部がかゆく、皮膚が乾燥してはがれたりします。また、外陰部とビラビラの境目くらいに固いしこりがあります。梅毒ではないかと心配です。

セックス未経験でも感染することはあるのでしょうか。

セックスの経験がないということなので、梅毒の可能性はまったくありません。カンジダ(膣カンジダ症)は、未経験の人でも、疲労して体の抵抗力が弱まっているとき、抗生物質を飲んだときなどに発症することがあります。まず外陰部のかゆみから始まり、そのうち痛くてシャワーでもしみるようになってきます。白いカッテージチーズのようなおりものが出るのも特徴です。このような症状にあてはまる場合は、婦人科にご相談ください。

また外陰部の固いしこりは、発疹ではないかと思います。外陰部は生理の血やおりものが付着していることや、いつも下着が密着していて通気性がよくないこともあり、菌が繁殖しやすい場所です。そのため体の抵抗力が弱まっているときに、毛穴にばい菌が侵入して炎症を起こすこともあるのです。休養や栄養をきちんととって、安静にしていれば症状は治まってくると思います。長く続くようなら、皮膚科を受診してみてください。

アカエダ

プロフィール
赤枝六本木診療所院長(産婦人科)。
東京医科大学卒、医学博士。
1977年、赤枝六本木診療所を開業。
若い女性の心と身体の健康を守る活動を積極的に行い、テレビ、ラジオ、雑誌などでも若い女性の性感染症・妊娠の悩みに答えている。
http://www.akaeda.com

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