女の保健体育

女性向けAV「SILK LABO」プロデューサー・牧野江里さんによる女性がもっと豊かに性を楽しむための親も学校も教えてくれない保健体育の授業!

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スタート

23時限目

もっとこっそり女がエロを楽しめますように!①

なんとこの連載も開始から1年近くが経過してしまいました…!
エロいことを1年もうウダウダとつづってまいりましたが、皆様にとって少しでも何かの足しになったでしょうか?
うーん、なんだか感慨深いわ!

SILK LABOというプロジェクトを始めたのは、2008年の6月頃でした。
最初は会社の中で部活のように女子が集まり、業務時間外にコソコソとワイ談をするとこからのスタートでした。

その頃はまだ、AV会社に勤めている女子とはいえ、みんなで自分の性について語り合うことなんてほとんどありませんでした(信じられない!? でも本当!!)。
男社会の中で、女の性についてぶっちゃけることは、やっぱり恥ずかしいことだと思っていたのです。

監督面接で、AV女優さんが堂々と「オナニーはします」という話をしているのを聞くと、「よくそんなこと言えるなあ」って思っていたんですよ!
この私が!!
でも、今思えばそんな女優さんたちの本音トークが、私たちの殻を破ってくれたのかもしれません。
ああ、みんなやってんじゃん、という安心。
日本人らしい不安ですよね、コレ。


エロくたっていいじゃない!
人間だもの。

誰かと同じなら安心するの、あんまりよくないことなんだろうけど、堂々とできる人も少ないでしょう。
私でさえそんなんだったのに、女子たちで集まっていろいろなエロトークをするうちに、どんどん気分が明るくなっていったのです。
みんな同じで安心したのと、人によっていろいろ違うんだ!という発見。
それはすごくよい刺激になったのです。
AV会社で働いてる女でもそんなんだから、一般女子はもっとそういうウップンを抱えているのではなかろうか!?と思ったわけです。
そこで女性の方に性に関するアンケートをとったらば、出るわ出るわ、そういう意見。

彼の愛撫が痛いのに、なんて言ったらいいのかわからない」
「自分のアソコが変だと思う」
「旦那にHを迫ったら、性欲強過ぎ、変態だと言われた」
「彼が浮気しないように、AVを見てフェラを頑張ってます」

人には言えない悩みを抱えた女子たちが、必死に悩んで苦しんでいるわけです。
しかも、本当に気にしなくていいようなことですよ! 
女子の性にふたをされ続けていた文化が引き起こした弊害です…。
何度も何度もくどいくらいに言ってますけど、女にだって性欲はありますから!
絶対!
そりゃあ強い弱いはあります。
でもそれは男だってそうだもの。
エロくたっていいじゃない、人間だもの!!
BYまっきゃん


性欲が強い女 ≠ 変態!!!
チンコマ☆コの違いはあれど、同じ遺伝子。
エロい欲求は、人間に神から授けられたファンタスティックなものなんですよ。

一番腹立つのは、性欲が強い女のことを変態とか言う男どもですね…。
私は絶倫至上主義ですので、逆におまいらが弱過ぎるんでねえの!?とチンコにデコピンしてやりたいですわ。
もちろん、疲れてるからしたくない、とか断るにはいろいろな理由があるんでしょう。
でも、そこまで傷つけるようなこと言わなくったっていいじゃない!!ってね。

女の人も、SEXを断られたことと、私は変態なの!?というダブルショックを受けて、深い闇に落ちて行ってしまうのです。
某インターネットのお悩み掲示板には、そういう悩みが本当に多いです。

女子はSEXに精神的なつながりを求めがちなので、SEXしない=愛がないという構図が頭の中にできあがってしまうのです。
そうやって悩みがどんどんスパイラルになると、すべてがネガティブに進んでいってしまいます…。

「ヤリたい時~っ!」の巻
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