女の保健体育

女性向けAV「SILK LABO」プロデューサー・牧野江里さんによる女性がもっと豊かに性を楽しむための親も学校も教えてくれない保健体育の授業!

バックナンバー

スタート

16時限目

親と学校の
性教育の曖昧さ。②

(前回までのお話)性教育の授業を受ける前に、さまざまな手法で性知識を取得していく小学生たち…果たしてその後!?

好奇心旺盛な子供たちはあらゆる性にまつわるネタを集めます。
そのスピードときたら、風のごとし…というより、世の中にエロいもんがあふれまくっているわけですよ!

土手に落ちているエロ本、お父さんのAV(なぜかラベルにはドラ○もんと書いてある、たやすいフェイク…)、漫画やドラマのエロシーン、などなど…。
そしてコンドームを自販機で手に入れるヤツも現れてきました!!
( 私の近所にはなぜか、いまだに明るい家族計画自販機がそこかしこにあります…。住宅街だから… ?)
裏山に集合し、パッケージを開け、封を開ける…。

男子「うわ! なんかヌルヌルしてんぜ!?」

もうこれだけで大興奮!
ヌルヌル=エロいという発想は、こういう経験から生まれるんじゃないか、ってくらい。
風船みたいに膨らましてみたり、水を入れてみたりして遊びました。

ところがなんと!! 
間抜けな男子が学校のトイレにコンドームを落としやがったのです!!
担任は女性だったのですが、大パニック&大激怒!!!!
もうパニックしまくりで我を忘れるくらい、ブチ切れておりました…。
その後男子たちは説教をくらい、罰掃除をする始末。

ところがよりにもよってその数日後に性教育の授業を行うことに…。
わざとではなく、本当にタイミングがバッチリだったという…。


キレ気味の先生 vs はしゃぐ生徒
その授業は最初から様子が変でした。

先生は明らかにコンドーム事件を引きずっており、警戒心丸出し、なんとなくすでにキレている感じ…。

それにもかかわらず、児童のテンションはマックスです。
やっと、やっとセックスのことが解明するんだぜ!?という、とてつもない高揚感…
いつになく集中力の高い授業態度。
そして授業は開始しました。
ところが―。

先生はキレた様子で、教科書に書いてあることだけをひたすら淡々と読み、終了。
え? 
ほうけた児童…。
しかし間抜けな男子が「先生、セックスが気持ちいいのは本当ですか?」と、とんでもない質問を!!
皆心の中で(グッジョブ!!)と親指を立てたのは言うまでもありません。

先生はというと、顔を真っ赤にし、大激怒。
結局説教で授業は終わってしまったのでした。


大切なことだからちゃんと話そう☆
当時は「なんだよ、つまんないな」くらいの気持ちでいましたが、大人になった今、とても強く思うことがあります。

不本意にしろ、世の中にはエロいものが平気であふれています。
それは多分、止めることができない事実なのだとも思うのです。
私のときもそうでしたが、子供はエロいこと、ことさら下ネタへの好奇心は相当なものです。
だからこそそれを利用して、ちゃんと教えてあげなくてはいけないのだと思うのです。

セックスは気持ちいい、確かにそういうところもあるよ、でも病気とか望まない妊娠とかリスクもある。
セックスは好きな人とのコミュニケーションでもあるから、ひとえに子づくりというわけでもなくて、いろいろな面を持っているんだよ、だからこそ、ちゃんと勉強をして、正しい知識を持った上で、しましょうね、と。

洗いざらい話されたほうが、意外に興味をなくすもんです。
みんな隠し過ぎ!!!! 
超気になるじゃないですか!!!!

エロは薬にも毒になる。
正しい使用方法をもって実行することは、大人のたしなみですからね!!

Fake?の巻
エンド