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第67回 低栄養
タイトル食べ物があふれているこの時代にまさか!と思われるかもしれませんが、やせ願望が強いあまり、低栄養(栄養失調)に陥る女子が増えているとか。
食生活の偏りにも一因があるようです。
早速、その実態を探ってみましょう。

監修/伊藤都(伊藤メディカルクリニック)
イラスト/トシダナルホ

低栄養の原因

血液中に含まれるタンパク質の一種「アルブミン」(骨や筋肉のもとになる)が不足することで生じます。
つまり、食生活においてタンパク質の摂取量が足りていないと低栄養という状態に陥ります。
何を食べればよいかというと、肉や魚、卵、大豆製品(豆腐、納豆など)です。
例えば、朝食抜き、ランチは菓子パン、夜はパスタというように、一食を単品で済ましていると、タンパク質は不足しがちです。
こうした食生活を続けていると低栄養に陥りやすいので、メニューを選ぶときに、「タンパク質、あるかな」と意識することが大切です。

低栄養になるとどうなるか?

過激なダイエットなどでタンパク質の摂取が不足した状態が続くと、5年くらいで骨密度が低下し(骨が弱くなる)、ホルモン分泌に異常を起こすなど、全身へ悪影響を及ぼすことにもなりかねません。

低栄養による症状
*赤血球の材料が不足して→貧血
*血管を作る材料が不足して→脳出血
*免疫細胞を作る材料が不足して→肺炎、結核、風邪
*筋肉を作る材料が不足して→転倒・骨折

治療と予防

健康診断の血液検査などでアルブミン値を測定できます。
低栄養とわかったら、専門医の元で適切な治療、栄養指導などを受けましょう。
予防策としては、まず食生活を見直し、栄養バランスをチェックしてみましょう。
菓子類やパンだけで食事を済ませているようなら、肉、魚、卵、また野菜やイモ類、海藻など、なるべく多くの種類のものを食べるように心がけることが大切です。

低栄養にならないために…食生活で気をつけること
●脂分も適度に取る(脂抜きはナンセンス)
●肉、魚、乳製品、卵などの動物性タンパク質を意識的に取る
●肉と魚の摂取は1対1の割合で
●豚、牛、鶏など、いろいろな種類の肉を食べる
●牛乳は毎日200ml以上を目安に摂取

女子が一日に摂取するタンパク質量の目安は50g

分量をわかりやすくするために単品で表すと、肉なら300g、卵なら10個、魚なら3、4切れ。
これだけ食べないと目安のタンパク質を摂取することはできません。
イメージできましたか?
もちろん、実際には一つのものだけで賄うのはよくありません。
肉、魚、卵、牛乳、大豆のタンパク質に加えて、海藻、イモ、果物、油、緑黄色野菜の10品目をバランスよく食べるのが理想です。
すぐに理想を実現するのは難しいことですから、少しずつでも理想に近づけるべく、食事の際には、「バランス」を気にすることから始めてみてはいかがでしょう。
栄養のバランスを考えていると、自然と食べ過ぎにもブレーキがかかります。

お答え

ひとり暮らしなので何種類も総菜を作るのは面倒です。
バランスの取れた食生活をするアイデアがあれば教えてください。

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仕事で疲れて帰宅し、そこから自炊はつらいですよね。
無理に自炊しなくても外食やコンビニの総菜などをうまく利用してみましょう。
大切なのは、メニューや総菜を選ぶ際に自分の好きなものだけに偏ったり、単品で終わらせたりしないことです。

伊藤 都

内科医
伊藤 都

伊藤メディカルクリニック院長。医学博士。平成7年、杏林大学医学部を卒業後、平成15年には女性の健康と美しさ、若々しさを保つことを目的に同クリニックを開院。女性ならではの細やかな配慮と気さくな応対は、同世代の女性たちからも評判が高い。