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第63回 大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)
タイトル部屋やデスクまわりが片付けられない、空気が読めない、遅刻が多い、物事の優先順位がつけられない、切れやすい……。
自分では一生懸命やっているのにうまくいかず、上司や周囲からあきれられたり、怒られたり。
そんな大人のADHDに悩まされている人が増えているようです。

監修/榎本稔(榎本クリニック)
イラスト/トシダナルホ

ADHDってどんな病気?

ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、※発達障害の一つです。
その大人の発達障害の中で最も多いのがADHD。
症状は3つのタイプに分けられます。
1つ目は、落ち着きがなく、ソワソワしたり、貧乏ゆすりをしたり、ペンをカチカチさせたりといった多動・衝動性優勢型。
2つ目は、集中力が持続せず、自分の興味のないことに対しては覚醒レベルが低下し、居眠りしたり、ボーッとして自分の世界に入り込んだりといった不注意優勢型。
3つ目は、そのどちらをも少しずつ持ち合わせた混合型。
もちろんこれ以外にもさまざまな症状があり、すべてを挙げることができないほど、たくさんのパターンがあるのも特徴です。
※発達障害とは?
ADHD、アスペルガー症候群、自閉症、学習障害などの総称

原因

はっきりとした原因はわかっていませんが、生まれつき、あるいは乳幼児期に何らかの理由で脳の発達が損なわれたために発症するといわれています。

治療法

ルーズな人、失礼な人、非常識な人というレッテルを張られてしまい、本人も性格的な問題だと思い込んで悩んでいるケースが少なくありません。
ですから、なかなか受診までたどり着けません。
受診さえできれば、薬物療法やカウンセリングで日常の対処法もわかるので、日常生活がだいぶ楽に送れるようになるはずです

症状

・金銭感覚に無頓着で計画的にお金を使うことができず、衝動買いをしがち。
・時間の管理や物事の優先順位がつけられず、遅刻や提出物の期日が守れない。
・片付けられない。
・洋服を脱ぎっぱなし、食べっぱなし。
・言われたことを忘れてしまうため、仕事場でのミスが多い。
・運転時にも注意力が低かったり、発作的な行動をするため、健常な人と比べて事故が多い。

お答え

友人の部屋は、床もベッドも物が山積みで座る場所もないほどです。
彼女を傷つけずに受診を勧めるにはどうしたらよいですか。

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誰しも第三者から精神科への受診を勧められるのは抵抗があるとは思います。
ただ、ここは意を決して、あなたの気持ちを真摯(しんし)に伝えてみたらいかがでしょう。
真剣に自分のことを心配してくれているという“心”が伝われば、心配はないのでは。

榎本 稔

心療内科医
榎本 稔

1月11日生まれ。東京医科歯科大学医学部卒、医学博士。日本外来精神医療学会理事長。成増厚生病院副院長、東京工業大学保健管理センター教授を経て、榎本クリニックを開業。 榎本クリニック/電話 03(3982)5321