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第45回 PMS(月経前緊張症)
タイトルデリケートな女性の身体はトラブルを起こしがち。
まずは自分の身体との付き合いを見直しましょう。

監修/赤枝恒雄(赤枝六本木診療所)
イラスト/トシダナルホ

女性の大半が感じている
PMS(月経前緊張症)とは

月経前になると、なぜかイライラして不機嫌になったり、おなかが痛くなったり……。
そんな経験のある人もいるのでは?
PMS(月経前緊張症)とは、このように排卵から月経までの期間、身体や精神的にさまざま不快なトラブルが表れる症状のこと。
月経が始まると、自然に症状が減退、解消されます。
そして最近になって、この症状を訴える女性が増加しています。

あなたにもあるはず
PMSのおもな症状

PMSの症状は、下記のように身体的・精神的の二つに分かれ、症状や程度には個人差があります。

○身体的症状
下腹部痛、頭痛、肩こり、めまい、手足のしびれ、胸の張り、吹き出物、便秘、下痢、眠気など

○精神的症状
イライラする、怒りっぽくなる、疲れやすい、パニック、集中力の低下、無気力など

★月経1週間前に心掛けたいこと★
・なるべく身体を安静にする
・ストレスをためないよう楽しいことを見つける
・照明などを工夫してぐっすり眠れるよう環境を整える
・お風呂は湯船につからずシャワーのみ
・カフェインを控える
・過度な飲酒はNG
・スパイス系の食事を避ける

PMSを引き起こす原因と
上手な対処法

●原因
PMSの原因ともいわれているのは、排卵時に多量に分泌される黄体ホルモン。
黄体ホルモンには発熱作用があるため、体温が上がって疲れやすくなる、疲れやすくなるからイライラするなどの症状を引き起こしやすくなります。
ただ、これは自然現象のため、月経のある女性なら誰にでも起こりうること。
なぜ人によってさまざまな異なる変化が表れるのか、ハッキリとした原因はまだ解明されておらず、精神的背景が強い病気ともいわれています。

☆ハーブでリラックス
リラックス効果のあるハーブを取り入れるのも◎。
数種類をブレンドしたハーブティーなどがオススメ

●対処法
PMSのケアとして、もっとも重要なのが身体の自己管理。
睡眠は足りているか、身体を疲れさせていないか、暴飲暴食はしていないかなど、まずは自分の生活習慣を見直すことが大切です。
またストレスをためやすい人や、「もうすぐ月経がくるから憂うつ……」などと月経に対して必要以上に構えてしまう人も要注意。
気持ちを楽に持って、のんびりと過ごしたり、気分転換を図ると効果的です。

☆軽い運動やツボ押しも効果的
簡単なストレッチや軽いウォーキングで血液の循環をアップ。
ただし、やり過ぎは禁物!
また、症状がつらいときは、ツボを刺激してみて。
頭のてっぺんにある「百会」は頭痛、ヘソから数センチ下にある「中極」はむくみ、乳房痛に効果的

毎日の食生活で
身体の中からケアを

身体のバランスを整えるには、食生活にも気を配りたいところ。
ビタミンやミネラルを積極的に摂りましょう。
PMSの症状として、甘いものや塩分の多いものを無性に食べたくなることもあります。
これらをガマンしてしまうと逆にストレスになるため、なるべく量を抑えて食べるように心がけましょう。

○すすんで摂りたい食品
緑黄色野菜、玄米、イワシ、サバ、大豆製品、ゴマ、アーモンド

○控えたい食品
アルコール、スパイス、カフェイン、ベーコン・漬物など塩分の多いもの

■症状を軽視しないで!
生活習慣を見直しても、腹痛や腰痛が耐えられないほどひどい……という場合は、ほかの病気を疑ってみて。
考えられるものは、子宮内膜炎、子宮内膜症、骨盤内感染症など。
まずは産婦人科で内診を受けましょう。

お答え

PMSの症状がひどいので、薬で治したいと思っています。
病院で処方してもらうことはできますか?

新ガールズクリニック

PMSを改善するには、まずは規則正しい生活を行うように心掛けてください。
基本的に、病院では安定剤を処方する程度。
薬に頼ろうとせず、自分で生活習慣を改善することが一番重要です。
それでも症状が変わらない、ひどくなったという場合は、別の病気が考えられるため、病院に相談しましょう。

赤枝 恒雄

産婦人科医
赤枝 恒雄

1944年生まれ。東京医科大学卒、医学博士。1977年、赤枝六本木診療所を開業。六本木での「街角健康相談室」やラジオパーソナリティなど、活動は多岐にわたる。女のコの身体の悩みをQ&A方式でまとめた『これってヘン?』(小社刊)が好評発売中。