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第6回 不正出血
タイトル実は、女性が産婦人科を訪れる理由で、圧倒的に多いのが「不正出血」。
これは身体が不調を訴えているシグナル。
自分の月経周期のことさえ知っていれば、さほど悩む必要のないこともあるので。
まずは自分でその原因を探ってみましょう。

監修/赤枝恒雄(赤枝六本木診療所)
イラスト/トシダナルホ

不正出血はカラダからのシグナル。
自分の生理周期を気づかって

月に一度、長い間お付き合いしている生理(月経)。
月経期間におこる出血ではなく、そのほかに起こる出血のことを「不正出血」と呼び、そのケースは大きく4つに分けられます。

●妊娠
基礎体温が36.7℃以上と高体温が続く状態での出血は、妊娠初期の可能性が。
また、大量の出血が見られる場合は、妊娠とともに流産の出血が考えられます。

●子宮ガン
以前は更年期の病気と思われていましたが、最近では若い女性でも発症するケースが。
地域によっては無料検診も行われているので、不安であれば一度検査を。

●排卵期出血
排卵期に起こり、軽いおなかの痛みがともないます。
量はごく少量で、出血期間も1~2日と短い。
よく見られる症状で特に問題はありません。

●無排卵月経
排卵していない状態で起こる出血のこと。
基礎体温が36.7℃以下と低体温が続き、不妊症や無月経の原因になることも。

原因は激しいダイエット!?
毎日の生活習慣を改めて

特別な病気などが見られない場合に起こる不正出血は、ホルモンバランスの乱れによるものが考えられます。
睡眠不足や過労、不規則な生活、ストレスなどがおもな原因。
これらに思いあたる場合は、毎日の生活習慣を改めることが必要です。
そして、特に若い女性に多いのが過剰なダイエット。
ひと月のうちに急激に体重が増減すると、排卵が止まってしまい、無排卵月経の原因につながる可能性が。
一度この症状が起こると、回復までに時間がかかり治療が難しい場合もあるので、早めに産婦人科の診察を受けること。 身体のことを考えたら、無理なダイエットは絶対にNGです。

出血が起きたら刺激はNG!
身体はゆったりリラックスして

不正出血が起こってしまった場合は、身体に余計な刺激を与えてしまうと出血量が増えたり、だらだらと何日も続いてしまうこともあるので要注意。
以下のことに気をつけて、出血が治まるまでは安静を保つことが大切です。

●飲酒
アルコールが体内に入ると、うっ血して出血が止まりにくくなる。
少量であっても飲酒は厳禁。

●セックス
子宮が炎症を起こしやすくなっており、子宮内膜炎を引き起こす可能性があるので避けること。

●長風呂
出血量がより多くなるので、身体を温めて過ぎてはいけません。
カイロや湯たんぽなどで身体を温めすぎるのも同様。

●立ち仕事 スポーツ
激しい運動は出血量を増やしてしまいます。
忘れてしまいがちな日常の動作にもなるべく気を配って。

自分の身体を知るために
基礎体温をつけよう

自分のホルモンバランスの状態を知るために、もっとも有効なのは「基礎体温」を測ること。
毎日測るのは少し面倒ですが、排卵日や生理日を事前に予測することができるので、実はとても便利なんです。
基本的な基礎体温の測り方を知っておきましょう。

●1.朝、目が覚めたらすぐに布団の中で測る。口の中に体温計を入れ、舌の下で軽く挟み5分間ほど。

●2.基礎体温表に測った体温を記し、線で結んでグラフを作る。その日の体調をメモしておくと便利。

●3.毎日測り続けることが大事。ただし、1日くらい忘れても気にせずに次の日からまた続ければOK。

女性の基礎体温は周期的に低温期と高温期を繰り返しています。
生理が始まると低温期がしばらく続き、いったん体温が下がったら、その2日前後が排卵日。
それを境に約2週間の高温期に入り、ふたたび体温が下がり始めたら次の生理が始まるサインです。
生理があっても高温期がない場合は、無排卵月経の疑いあり!

お答え

最近、生理が月に2回くるようになりました。
もともと生理不順で周期は一定していなかったのですが、大丈夫でしょうか。

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生理の周期は基本的に月1回ですので、不正出血を起こしていると考えられます。
基礎体温をつければ、身体にどのような症状が起きているのかが大体わかるので、産婦人科にかかる前に一度自分でチェックしてみましょう。

赤枝 恒雄

産婦人科医
赤枝 恒雄

1944年生まれ。東京医科大学卒、医学博士。1977年、赤枝六本木診療所を開業。六本木での「街角健康相談室」やラジオパーソナリティなど、活動は多岐にわたる。女のコの身体の悩みをQ&A方式でまとめた『これってヘン?』(小社刊)が好評発売中。