赤枝 街角相談室

毎週行われている「Dr.赤枝の街角女性健康相談室」の現場に“てぃんくる”が読者に代わって突撃取材!!

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前回の生理から2週間で、また出血が!これって病気?

生理の時期じゃないのに、出血があってびっくり! 前回の生理が始まった日から数えて2週間目ぐらいの日で、量は少なめ。2日でおさまったんだけど……。友だちには「よくあることだよ」と言われたけど、こんなこと初めてなので、何だか心配。病院に行ったほうがいいですか?

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とくに心配のないものから病気や妊娠まで、理由はいろいろ!

生理以外のときに起こる出血を「不正出血」と言います。不正出血の原因は、大きく次の4つに分けられます。1つ目が、排卵後のホルモンの分泌量の変化によって起こる排卵期の出血。2つ目が、ストレスや過労、ダイエットなどによって起こるホルモンバランスの乱れが原因のもの。3つ目が、子宮がんなどの病気。そして、4つ目が妊娠です。

不正出血が起こったら、まずは体温を測ります。36・7℃以上あれば、妊娠の可能性が。受精卵が着床するときのほか、早期の流産、子宮外妊娠などでも出血することがあります。36・7℃以下の場合も、早めに婦人科へ。不正出血は「量が少ないから大丈夫」などと考えてはダメ。少量でも妊娠や病気のサインの場合があるので、必ず診察を受けましょう。

赤枝 街角相談室

乳首が引っ込んでいるのが悩み。手術せずに治せる?

子どものころから、乳首が内側に引っこんでいます。赤ちゃんに授乳できない、って聞いたことがあるし、何より彼に見られるのが恥ずかしい! 手術すれば治るのはわかっているけど、ちょっとこわいし、お金もかかるし……。手術をせずに治す方法って、ありますか?

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軽いものならセルフケアでよくなることも

乳首が引っこんでいる「陥没乳頭」は、程度によっては出産後の授乳がスムーズにできない場合があります。本人にとっては見た目も気になるので、きれいに治したいものです。軽度のものなら、おふろ上がりに清潔な手で、乳首をそっと引っ張り出してみて。毎日続けると、少しずつ治っていくことがあります。手で出すのが難しい場合は、育児用品として売られている搾乳器(母乳を搾るためのグッズ)を使ってみましょう。

手や搾乳器でひっぱり出せない場合は、セルフケアで治すのは難しそう。美容外科で手術が必要です。手術は短時間ですむ安心なもので、日帰りでOK。目立つ傷あとも残りません。費用は病院によってさまざまですが、20万円程度のところが多いようです。

赤枝 街角相談室

1.「ガールズガード」収録現場にて。
プライベート1

毎週月曜日深夜1時30分より2時まで、文化放送(1134kHz)から放送のリスナー参加型ラジオ番組「ガールズガード 女の子の保健室」。

2.Dr.赤枝 ★せいらさん
プライベート2

アシスタントを務める、宮本せいらさん(美女!)と、ナイスなコンビネーションで、悩める子羊を救います

3.収録スタート!
プライベート3

女のコの悩みに真剣に向き合うお二人。悩める女子は、相談内容、住所、氏名、年齢、電話番号を記入のうえ「girls@joqr.net」にメールを!

出没

■街角女性健康相談室(無料)
 毎週木曜日 21:00~24:00 ガスパニックカフェ(六本木)03-3746-1017
■ラジオ番組『ガールズガード 女の子の保健室』 文化放送(1134kHz) 毎週金曜日 26:00~26:30
■その場でわかる「街角無料エイズ検査」
 毎月第2金曜日 22:00~25:00 クラブジャマイカ(西麻布) 03-3407-8844 ※1drink(¥700)のみ必要
 毎月第4日曜日 14:00~17:00 セコム本社1F セコムショップ(原宿)

検査
検査

※会場内で封筒を開けることは禁止されています。家に帰ってから開けてください。
※検査は赤枝医師一人で行い、結果も赤枝医師にしかわかりません。プライバシーは完全に守られます。

エイズ事情

AIDSは、「HIV」というウイルスによって起こる病気です。最近では、HIVに感染しているかどうかは簡単な検査でわかるようになりました。感染しているかどうかは、「陽性(感染している)」「陰性(感染していない)」と表わされるのが一般的です。検査を受ける際などにしっかり知っておきたいのは、「HIV陽性=AIDS」ではないということ。HIVに感染してからAIDSを発病するまでには、時間がかかります。また、AIDSを発病する前なら、薬で発病を抑えたり遅らせたりすることもできるのです。自分の体を守るため、また感染を広げないためにも、きちんと検査を受けて早期発見することが大切です。

赤枝恒雄

赤枝六本木診療所院長
赤枝恒雄

東京医科大学卒、医学博士。1977年、赤枝六本木診療所を開業。若い女性の心と身体の健康を守る活動を積極的に行い、テレビ、ラジオ、雑誌などでも若い女性の性感染症・妊娠の悩みに答えている。
http://www.akaeda.com/

監修/赤枝恒雄
構成/野口久美子
イラスト/桜井輪子