小室友里の聞かせてプリーズ

働く女のコの素顔に迫る突撃インタビュー!
仕事にオトコ、プライベートまで突っ込んで聞いちゃいます。

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渋谷アクシス所属のAV女優・かなと沙奈さんにインタビュー。ラーメン好きが高じて『ラーメン女優』の肩書きを持つ彼女から溢れるバイタリティーは私も見習わなくちゃ!
第80回 かなと沙奈さん(26)

名前:かなと沙奈
生年月日:1984/9/24
年齢:26歳
星座:乙女座
血液型:A型
趣味:ラーメン食べ歩き
出演:月1~2本
月収:ヒ・ミ・ツ
所属プロダクション:アクシスプロモーション
電話番号:03-5459-5666
メール:toiawase@axis-pro.jp
HP:http://www.axis-pro.jp/new-file/home.html
「数多くの有名AV女優を輩出しています。女優さんと一緒に勉強し、我々も自分の仕事に磨きをかけていく。持ちつ持たれつ共に頑張れる存在でありたいと思います」
かなと沙奈ブログ「カナトサナブログ」
http://blog.livedoor.jp/axis_kanato/

エロへの探究心と、演技することが好きな気持ち……両方満たされる仕事がAVなんじゃないかなって(笑)


●AVをやる前は何をしていたの?
「派遣です。主にコールセンターで働いてました」

●そんな女のコがAV業界に。
「自分がエロ過ぎることに悩むぐらいエロくて。中学の時なんて、自分がブサイクすぎてバージンを失えないことに鬱になっちゃって。おまけに1人Hで処女膜破っちゃうし」

●マジで!? 破れたってわかるの?
「血が出てたし、間違いないです。初体験の時にも出血ないし、痛くないし。相手も『本当に初めて?』って疑うくらいで、潮吹きまでしちゃってましたから(笑)」

●すごいね…。
「エロへの探究心はとにかく強くて、それは大人になっても変わらなくて。このエロさと演技することが好きな気持ちを成立させられるのはAVなんじゃないか?ってことに23歳にして気が付きまして。そしたら知り合いの知り合いから、AVの仕事してるって人を紹介してくれるって話が出てきたんです。やろうと思った時に縁があるってことは、きっと何かがある!と思って、アクシスに入ったんです」

●ブサイクったって、それなりに付き合ってる人はいたでしょう?
「いやいやいや。本当にモテなくて『フラれた記録』をつけてたくらいです。ネタで卒アルの写真を写メしてるんですけど、ホントにひどいもんですよ」

●その写真ネットで見ました! 正直、誰か分からなかった…。
「でしょう!? そんな見た目に生まれた自分もイヤだったし、家庭環境もイヤだったし、それが顔に出ちゃってたんだと思うんですよね。今は吹っ切れて笑いの種に出来るくらい自分の気持ちを表に出せるから、スッキリ見えてるんじゃないかと思いますね。心のブサイクって顔に出るんですね」

●なるほど、そう思うと納得する部分が(笑)。
「うちね、歳の離れた姉と兄がいるんですけど、すごくオープンで。兄が合コンしたらお持ち帰りする話とか、フツーに聞いてたんです。やくざの娘とHしてたら親父が帰ってきちゃって、裸のまま2階から飛び降りて逃げたとか(笑)。セックスが身近なものだったんですよね。『早くセックスしたい! 1人Hとは違うことを経験したい』って」

●じゃ初体験は嬉しかったでしょ。
「彼氏じゃないんです。その日初めて会った人」

●ほ~…。
「同級生に誘われて遊びに行ったら男のコが2人いて。しばらくダラダラ遊んでたんですけど、彼女と男の1人が買い出しに行って、私と初体験の彼が部屋に残されて」

●ほほ~。
「『おっぱい大きいよね、触っていい?』っていうから触らせてあげたんです。それでHする流れになって。彼とは何度かHしたんですけど、後から聞いたらかなりのヤリチンだったらしく。仕組まれてたんですかね!?」

●可能性高いね~。
「彼氏の前にセフレが出来た(笑)。でも処女を失った達成感はなくて、むしろその後ヤったおじさんとのHの方が充実感があったりして」

●好きな人としたい気持ちはなかったの?
「もちろんありましたよ。だけど半年に1回くらい、どうしてもセックスしたくてしょうがなくなる時期があるんです。そうなると見境なし(苦笑)。でもセックスした後に『あれは私がした行動じゃない』って、自分に言い聞かせてるんです」

●後悔しちゃうのかな。
「その頃は割り切るってことを知らなかったし、(セックスすることで)自分の精神がどう動くかってことも把握してなかったから。後ろめたい気持ちもあり、でも『シたいものはシたいんだー!』みたいな(笑)」

●両極端な感情がせめぎあってるね。
「真面目な自分と、ふしだらな自分が共存してたんです。漫画で淫らなことを想像しても、それを行動してしまったら不道徳なんじゃないかと悩む時もあって」

●AVなんてふしだらの極地だったのでは?
「それはないです。AVは自分がやりたくて入った世界だし。私、とにかく周りに自分を知っていて欲しい人なんです。姿形も、内面も。だから裸になることもまったく抵抗ありませんでした。むしろ気持ち良かったです」

●裸が?
「女優として見られること、ですね。現場での絡みは演技することに夢中になっちゃって、セックスした気分にならないのに疲労感だけが溜るんです。その疲労感を癒したくて、またセックスしちゃう。だからね、AVはセックスしにいく場所じゃないんだって、初めての現場で気が付いちゃいました」


●AVは『演技とエロを満足させられる場所』ではなかったのかな。
「褒められたのが嬉しかったのかも。セックスしてる間って男の人は『可愛いね』って褒めてくれるでしょ? それを喜んで観てくれる人がいて、だから自分がAVやってることにもつながるのかな」

待ってるだけじゃなくて自分で行動することが私は仕事に対して肉食です

●他にも業界に入って気が付いたことってありますか?
「本当にモノを作っている場所なんだなぁって。AV女優とか男優さんて職人に近いですよ。観てる側の頃はただヤッてるだけだと思ってたから」

●業界入る前からAVはよく観てたんですか?
「彼氏がAVを買ってくる人だったので、彼が出かけてる間にこっそりと」

●私だったら彼氏が借りてきたAVなんて即廃棄(笑)。
「その彼とは距離が近すぎて家族みたいになっちゃってたんですよ。家族とはセックス出来ないでしょ? でも他の女のコとセックスしてくるよりは抜いてもらった方がいいから。彼はイジけてましたね~(笑)。彼に対してはかなりSでしたね」

●今はどんなお仕事が多いんですか?
「演技が好きなのでAVならドラマもの、あとはVシネマ。もう20代後半なので人妻ものが多くなりましたね。ぽろっと女子高生とかありますけど(笑)」

●現場で一番好きなことって?
「現場自体が好き。イヤな気持ちになったことがないです。あっても忘れちゃうし。フェラは褒められますね、で、嬉しいからますます頑張っちゃう」

●研究するんですか?
「しますね~。生身の人間で(笑)。効率的なのが好きなんです。どうすれば仕事が上手く回るかなって考えるのが好き。人数が多い現場ってどうしても(時間が)押すんですよね。『自分のところでいかに巻くか!カット入れさせないぞ! 中折れさせないように、男優さんのテンション上げ続けるぞ!』とか」

●テンション落とさないコツって?
「カメラが回ってないところでも触れ合ってますね。裸だったらフェラしてるとか」

●生理的に合わない人も中にはいるでしょう?
「ぶっちゃけいますよ。でもその人のおちんちんがあるから自分がヨガっていい画が撮れる。イヤな顔は絶対にしないので、後から『プライベートだったらよかったね』って耳打ちされることもありますよ」

●感情移入しない?
「自分が演じてるコは男優さんが好きかもしれないけど、かなと沙奈とは違う人間なので。かっこいい人、素敵な人はたくさんいるけど、現場を離れたら一切恋愛感情はないです」

●感情の切り替えって大変じゃない?
「むしろ自分に嫉妬した時期はありました。現場の自分は可愛いって褒められて生き生きしてるのに、一歩離れるとダメダメな自分にコンプレックス。それって、かなと沙奈と本当の自分を別人格にしてた時なんです。最近はちょっとずつ融合させられるようになりましたけど」

●分けようと思ったのはどうして?
「表に出る人間はこうあるべきだって、自分の中で決めすぎちゃってたんです。それに本当の自分を見せたらファンの人に嫌われちゃうんじゃないかって。私って言葉も荒いし、態度も悪いし。それを彼氏にすごく怒られてて」

●彼氏はこの仕事OKだったの?
「ダメでしたね。仕事の話すると顔が曇って。で、自分はダメな女だと言われて、努力も認めてもらえないことに心が折れてしまって…。そんな時に『そんなに頑張らなくていいよ』って人が現れて。自分が自分らしくいられて、幸せを多く感じられるのはどっちの人だろう?って考えて、楽なほうをとったんです。内心その人もイヤだったとは思いますよ。でもそれ以上に私がやりたいことならいいよって」

●お仕事と恋愛、両立って難しい?
「難しいですね。許してくれるって言っても『仕方なく』受け入れてるにおいがします。今彼氏はいないんですけど、今後付き合うならどんなに好きな人でも、仕事を認めてくれる人じゃないと付き合えないです。認められないならせめて目をつぶっていて欲しい」

●この仕事が好きっていうこと自体、ヤリマンとかセックスしたいとか、男の人にはマイナスな要因しか与えない気がしますよね。
「あの現場はいわばショービジネスです。セックスしてるけどセックスじゃない。『何しに行ってるの?』って聞かれたら、私は自分を見せに行ってるんだって答えます。理解してもらえないですけどね(苦笑)」

●実際現場に携わった人じゃないとわからないことかもしれないですね。
「それでも相手が自分のパーソナリティを知っていてくれないとイヤ。けど自分が面白可笑しく言っちゃからダメなんですよね。話のネタで『横に男がいたらとりあえずヤっちゃうでしょ!』とか言っちゃうから誤解される~」

●そこまでエンターテイナーじゃなくても(笑)。
「それすらも知っていて付き合って欲しいんです。セックスは好きだけど一途な私もいて、それが目の前にいる私なんだよって」

●AV以外にもいろんな活動されてますよね。DJされたり、『ラーメン女優』という肩書きも持っていらっしゃいますよね。
「私より詳しい方、たくさん食べている方も絶対いると思うんですけど、ラーメン評論家と交流を持ってまでラーメン好きを公表されているAV女優は他にいないと自負してます。そこは私のプライドとして『ラーメン女優』を名乗らせてもらっています」

●では、そろそろ締めたいと思いますが。かなと沙奈でいるために心がけていることはなんでしょう?
「表に出ることです。常に表に出るチャンスを狙っていますね。声をかけてもらったら極力参加して、隙間があれば入り込むくらいの気持ちでいます。とにかく待ってるだけじゃなくて自分で行動すること。仕事に対して肉食です」

●かなとさんにとってセックスとは?
「この世になくてはならない、大事な行為です。セックスすると落ち着くんです。好きな相手ならなおさら。セックスが足りないなと感じたら知らない間に誘ってます。男は『食ってやった』と思ってるだろうけど、私からしたら『ごちそうさまでした』です(笑)」

●満足する瞬間って男と触れ合っている時? それとも入ってきた時?
「やっぱり挿入ですかねー。だからあっという間に終わると『足りない!』って(笑)。不思議なのが、好きな相手とそうじゃない相手だと、同じ5分でも時間の長さって感じ方が違うんですよね。長ければ長いほど嬉しいけど」

●では最後に。かなとさんにとってAV女優とはどんな存在ですか?
「最高の表現者だと思います。演技力、表現力を最高に引き出してくれるものだと思います。アイドルでもあり、ただのエロ対象でもあり。マルチな才能が必要で、普通の女優さんよりもう一歩踏み込んだ演技が必要なのがAV女優だと思います」

プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

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BELLTECH PRODUCTION
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