小室友里の聞かせてプリーズ

働く女のコの素顔に迫る突撃インタビュー!
仕事にオトコ、プライベートまで突っ込んで聞いちゃいます。

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AV女優の水無月み遊(みなづきみゅー)さんにインタビューしてきました。飾らない性格で終止笑いながらお話ししてくれた彼女。フリーでもお仕事が続けられる秘訣とは!?
第69回 水無月み遊(みなづきみゅー)さん(32)

名前:水無月み遊(みなづきみゅー)
生年月日:1977・6・16
星座:ふたご座
血液型:
趣味:ヨガ・ドラム演奏・DVD鑑賞
お仕事歴:4年
出勤:15日/月
月収:50万/月
所属:Crank
「熟女AV女優・神田つばきが主宰するプロダクションです。ビデオを見る男性の寂しい気持ちのわかる人、今よりキレイになりたい人は誰でも人気モデルになれる可能性があると思います」
Mail:
info@mesubuta.com
HP:
http://mesubuta.com/
神田つばきblog:
http://blog.livedoor.jp/tsubakism/

見られる仕事が、コンプレックスを自信に変えてくれたんです!


●業界入りのきっかけは?
「この仕事をやる前はOLやってたんですけど、体調不良で辞めたんです。もともと芸能とかお芝居すること、目立つことに興味があって、辞めてからパーツモデルの募集に応募したのがはじまりです」

●パーツモデルからAVって、随分思い切ったね。
「AVにも興味があったんです。それまでの自分ってメイクもしないし服にも興味がない、ダッサい女だったんです。フツーの男には見向きもされないから、そういう世界に飛び込んだら、ゴツかっこいい男性とお手合わせ出来るんじゃないかと(笑)。でもなかなか仕事が決まらなくて、1年後にようやく『熟女だらけの水泳大会』みたいな作品に出たんです」

●お仕事が決まるまでの間、どうやって食いつないでたの?
「失業手当があったのでそれでなんとか。彼氏の家に転がり込んだりもしてた時期もあるかな。当初熟女で売り出したんですけど病気のせいで一気に30kg増えたんですね。『ぽっちゃり』が『激ぽちゃ』になって、プロダクションもどう売っていったらいいものかわかんなくなっちゃって、方向性の違いから事務所辞めてフリーになったんです。で、しばらく一人でやってたところで今のプロダクションに拾ってもらって」

●フリー! また大変な…
「しばらく稼げなくて他にもいろいろバイトしてましたよ。でもそのほうがよかったんです。本職を決めちゃうと毎日同じところで同じ人と顔を合わせなきゃいけないでしょ。そういうのが苦痛になる病気だったので」

●同じことが苦痛なの?
「鬱です。周りから元気キャラで見られてるから、そうしなきゃいけないって自分に課しちゃうんですよ。だから毎日違う現場で自分を知ってる人がいないほうが気楽だったんです。頭痛かったら『今日は具合悪いコがいるね』で現場も進めてくれるから。昨日の自分を知ってる人がいなければ、詮索もされなくて済むし、カメラが回ってないところで自分を作る必要がなかったこの世界に、どんどんハマっていきました」

●お仕事始めた時、彼氏は?
「いましたけど内緒で。大学生の頃にもエキストラはやってたので、そっちの仕事をまた始めたってことにして」

●バレませんでした?
「全然。AVの仕事もそんなにしょっちゅうじゃなかったし。その彼は何も知らないまま別れていきましたね」

●それでよかったんですよ~。ちなみに今の彼は?
「知ってますし応援してくれてます。前の彼も現場スタッフだったので応援してくれてました。私がこの仕事を続けるためにはパートナーに知っててもらわないとダメだなって。黙っていられるタチじゃないし(笑)」

●スタッフはわかるけど、今の彼は妬かないの?
「妬きますねぇ。『今日は入れたのか?』(笑)。疑似だと安心するんですけど、ハメありでもちゃんと答えてます。嘘を吐かれるほうがイヤで、仕事の話をしないと怒るんです。なので私も現場の話をするし、だから信頼されてるんだと思う」

●『お前はオレのもんだ!』みたいに思わないのかな?
「その意識は強いですよ。帰った時に必ず『お帰り』って言うんです。家に、じゃなくて『ボクのところに』って意味で。んで、もう一回戦あってそれで今日の現場終了みたいな(笑)」

●先ほど30kg太ったっておっしゃってましたけど、一番重い時どれくらいだったんですか?
「80kgありましたね。女二人で男を苛めるシーンで顔面騎乗位をした男優さんに、本気でタップされたことが(笑)。身体も重いし気持ちも重いし、これじゃイカンと1年半かけて10kg落としたんです。そしたらいろいろラクになってきて仕事も頂けるようになって、このあいだ『本当にデカップ』というグラビアサイトで月間1位を頂いたんです。もう信じられなくて。自分に自信がないんです。子供の頃デブでブスで苛められて、全部がコンプレックスだった私でいいのかな? って」

●AV始めて一番変わったことって?
「メイクが出来るようになったこと。どう飾ったってブサイクは変わらないし肌も弱いからファンデーションのせると赤くなって肌荒れするんです。だから私にとってメイクは悪しき物だったんです。でも自分でメイクしなきゃいけない時もあるし、『見られる仕事なんだから!』ってメイクさんにも怒られて」

●怒られたんだ(笑)。
「かなりガッツリ(笑)。そういうところは男のメイクさんの方がキビしい(涙)。お肌を整えようとも思ったし、キレイでいなきゃいけないところに自分が居るってことにようやく気がついて。病院で調べてもらったら金属アレルギーだったんです。ラメ入りがダメだったみたい。そういうこともAVやらなきゃわからなかっただろうし、可愛くしようと思う努力が出来るようになったのもこの仕事のおかげですね。衣装が自前の時もあるので、洋服を選ぶ時に衣装になる物をと思うと、自然と可愛らしい服が増えるんですね」

AV女優って、自分がDVDになっちゃうんですよ!? スゴくないですか?

●話は変わりますが、自分が熟女と呼ばれることをどう思いますか?
「元々のスタートが遅かったし、『33歳だけど童顔だね』って言われることも多いので、最近ようやく気にならなくなりました。初めはやっぱり……でしたけど」

●監督さんによってみ遊さんのキャラクターが変わるでしょ? それはどう思う?
「それでいいと思う。『私はこういう表現がしたい!』っていうのはダメです。監督が望む演技をするために私はいるので。『水無月み遊はこうです!』っていうのを出したいんじゃなくて、監督が自分をどう使ってくれるのか? が大事なので。やれるのなら何でもやりますよ。ヒールのレスラーも、優しいお母さんも、女王様も何でも。アゲ嬢とか一回やってみたいなぁ(笑)」

●役もプレイもNGはない?
「スカはイヤかなぁ。他の仕事が何にもなくなったら最終手段でスカも出来るようになりましたってことにすればいいかと」

●戦略家ですねぇ(ニタリ)?
「例えばお母さん役の面接だったら清楚なほうがいいから少し大人しめにするとか、ここの作品はマニアものが多いから、フランクに変態プレイの話をしてみようとか、面接前にマネージャーと軽い打ち合わせはしますよ」

●そこから演技は始まってるわけだ。
「マネージャーに挨拶した瞬間から水無月は始まって、打ち合わせは台本。面接は本番なんです」

●単体熟女女優さんみたいに有名になりたい?
「もちろん。エキストラの仕事なんて顔にモザイクかけられちゃいますから。水無月み遊の『遊』って活発で積極性があるって意味の名前になるんです。それって目指したいところじゃない? って」

●到達したい目標はあるんですか?
「水無月だから買おうっていう人が増えてくれたり、水無月み遊って名前がメジャーになることかな」

●しかし、フリー期間があって4年のキャリアって、なかなかすごいことだと思います。
「一度仕事した方とはまめに連絡することですね。イベントがあったら『久しぶり!』なんて馴れ馴れしく顔出したり(笑)。縦の繋がりだけじゃなくて横の繋がりも仕事に繋がりますよ。女優さんや男優さんから仕事振ってもらったり。『こんな自分でも使うよって人がいたら、よかったら渡してくれない?』って宣材を預けちゃうんです」

●自分の話ですけど、私、お願いってのがなかなか出来なくて。
「そこは思い切らないとダメですよ! 年賀や暑中見舞いメールも、送っていい時期には必ず送る! 一度会ったらチョー友達! ってな勢いでいかないと!!」

●ここにいるみ遊さんと素のみ遊さんの間にあるギャップを、今の瞬間ものすごく感じたんですけど…
「あはは! 本当の私は布団から出ません(笑)。鬱の薬もまだ飲んでるけどだいぶ少なくなってきて、オンとオフの使い分けも出来るようになって、それはこの仕事のおかげだと思ってます。病院の先生も本当に驚いてて『あなたがそのお仕事をすることで自分を保てるのならいいんじゃない?』って」

●彼氏に仕事のことはクリアになってるけど、ご両親には?
「母は知ってます。エキストラでちょっとしか仕事してないのに生活出来るのはヘンじゃない? と突っ込まれて自分から。でも前向きですね。『あなたがその仕事で自分を出せるのならいい』って。父はな~んにも。いつテレビに映るんだろうって待ってますね。父もエロサイト観てるので、バレた時はその時かなと」

●そうなの!?
「パソコンのお気に入りに『今日のおかず』ってフォルダがあって、お料理サイトかと思ったらソッチで(笑)。うちの家族、オープンなんです。妹にもバレたけど本人がやってることは誰も否定しない、っていうのがうちの方針みたい。両親も好きにやってきて、どんなに傾いても『お客さんが困るだろ』って自分の店を今でも続けて、それで貧乏生活してるんです。人生一回きりだし好きなことやろうって、自然と身に付いてるのかも。この仕事で自分を観て喜んでくれる人がいて、それを嬉しいと思う自分がいて、相互作用してることがまた嬉しい」

●とはいえ、ずっと続けられるお仕事ではないんですよね。
「いずれは結婚したいし、フツーにパートするかなって思う時もあります。潮時には自分から辞める気持ちは常に持ってます。そうじゃないと続けられないし。これ以上伸びしろがないなって自分で判断したら、その時はすーっと離れると思いますね。お金じゃない部分で始めたから、悔しいとは思う。…でもな~。業界離れても声がかかったら出るな(笑)」

●水無月み遊は誇りなんですね。
「私は胸を張って言える職業だと思っています。だって自分がDVDになっちゃうんですよ!? スゴくないですか? でも40、50歳になってAVやってる自分っていうのは想像つかないかな。出来れば落ち着いて主婦やってたいなぁ」

●このお仕事をしながら彼氏との関係を成立させる方法があったらぜひ。
「内緒にしなくちゃいけないなら徹底的に。ほのめかしてもダメだしセックスも下手じゃないと。彼にすべての権利を持たしてあげるくらいのほうが。そしたら彼は気分がいいでしょ? 自分のことも詮索されないんじゃないかな。テクニック的なことだとセックスの時の声は大きくないほうがいい。こなれた感が出てきちゃうとまずいかな」

●では最後に。み遊さんにとってAVとは?
「遊園地。楽しくってしょうがない。メイクしてもらって嬉しいし、自分を見てくれる人がいるって思うだけでテンションあがるし。出来る限り関わっていきたいです」

プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

☆ブログ・twitter☆
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☆所属事務所☆
BELLTECH PRODUCTION
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