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小室友里の聞かせてプリーズ

働く女のコの素顔に迫る突撃インタビュー!
仕事にオトコ、プライベートまで突っ込んで聞いちゃいます。

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新宿「ハートインハート」所属のありすちゃんにインタビュー。誰にでも潜む心の「闇」。背中合わせの自分。でも「闇」も自分を形作る一部なんだよね。そんなブラックなところも愛してあげられたらもっと自分が楽しくなると思わない?

第59回 ありすさん(23)
名前:ありす
年齢:23歳
生年月日:1986年3月11日
星座:うお座
血液型:A型
趣味:自分磨き
お仕事歴:5年
出勤:5日/週
月収:ヒミツ
BLOG:「走れぁりす★濡れ場日記」
http://blog.livedoor.jp/yf0311/
所属店舗:新宿「ハートインハート」
http://heart.shinjuku.tokyo.jp/
MAIL: bosyuu@heart.shinjuku.tokyo.jp
「女の子が働きやすく、稼げる職場を目指して日々努力しています。空き時間はインターネットやチャットを楽しむ女の子が多いですよ」
http://ak-ikebukuro.com/bg/
「女性一人一人目的や希望は違います。要望を聞かせていただいて『ここで働いてよかった!』と思ってもらえるような店作りを目指しています」

東京と地元では、稼げるお金がぜんぜん違いました!


●ご出身は九州だそうですね。
「東京に遊びにきたはいいけど一週間でお金を使い果たしてしまって(苦笑)。帰りの航空代を稼ぐためにキャバクラで働いたんです。そしたら稼げるお金が九州とは全然比べものにならないんですね」

●九州でもこういうお仕事を?
「セクパブにいました。でもやりたくてやってたわけじゃないんです。同棲してた彼氏の帰りが遅くて家にいるのもつまんないし。時間つぶすには水商売しかないかなって」

●友達とは遊ばなかったの?
「『同棲=誘いづらい』もので、私から誘って遊ぶことはあったけど。昼の仕事をしている子が多かったので夜遅くは遊べなくて。彼氏の帰りが遅かったのも、私の生活をサポートするために仕事帰りにバイトしてたからなんですけど、10代なんて『金より愛』でしょ? 家に帰っても彼がいないから楽しくないし、正直昼の仕事よりお金が良かったのでそのまま続けてました。なにより自由度が高い!休みたい時に休みがもらえて、買いたい時にすぐ買い物ができて。始めた当時は『今がよければすべてよし!』って思ってました」

●水商売から風俗に転向したきっかけは?
「営業がないから。水商売って24時間営業体制でいないとダメなんですよ。同伴にノルマ、営業電話やメールもしなくちゃいけない。その点風俗はその手の営業が一切なくて、マメじゃない自分には風俗の方が向いてるのかなと」

●水商売は合ってなかった?
「合ってなかったわけじゃないけど、とにかくマメじゃなくて…。ノルマ達成出来た時はすごい充実感があるけど、そのための努力や苦労は昼の仕事とはまったく別物でしたね」

●例えばどんな苦労でしょう?
「人間対人間の付き合いができないと水商売は難しいと思います。アパレルなんて似合ってようがなかろうが一度買ってもらえたらそれでいいんです。でも水商売はまた来てもらわないといけないでしょう?」

●自分自身を気に入ってもらわないと。
「そう! 自分を売るわけだから、女優になりきるか他の人とは違うモノがないと。演じてナンボの世界だと私は感じてました。今は本当にお客さんも財布の口が固いから、自分の内面を気に入ってもらわないと戻ってきてくれない気がします。そのひとつがマメってことかな」

●ありすさんはマメじゃないの?
「ダメですねぇ(苦笑)。わかってるんだけど長続きしない。水商売はマメなことを楽しめないコは病んじゃう。だって嘘に嘘を重ねるわけじゃないですか。それってだんだん疲れてきますよね。辻褄が合わなくなって相手に責め立てられて」

●その辻褄合わせのためにまた嘘を塗り重ねて…
「売れるコって精神的に強いか、ゲームのように楽しめるコだと思いますね。私も東京に来てすぐの頃はかなり稼いでました。自分に覇気があったし東京という場所が新鮮で怖いものがなくて、ガツガツできて。自分のモチベーションが高いと仕事も上手くいくし、なにがあっても乗り越えられるんです」

●その逆はあったりするのかしら…?
「環境に慣れてくるといろんなことがナァナァになってくるんです。加えて周りからの影響も受けちゃうとそこからオチますね」

●周囲の影響?
「パチンコする前にお店にきて、勝つともう一回お店にくるお客様がいるんです。ご利益? 要は『あげまん』ですね。自分自身にもそういうのがあって、関わった人がいい状態だと自分にも幸せが舞い込んできたりするけど、何故かマイナスになっちゃう人っていますよね」

●知らないうちに人間関係をチョイスしてるのかな。
「その時に自分が『この人幸運』と感じる人と一緒にいないと、人間ってダメなのかなって。例えば自分が愛されてないって感じてるのに他人に優しくできます?」

●自分自身が幸せじゃないと他の誰かを幸せにはできないかな。
「関わるとオチる相手って、その人自身愛情不足なのかも。その人が褒めてくれてもイヤミに聞こえちゃったりする時があるんです」

ありす式 「てぃんくら~に向いてる血液型」とは!? 

●東京に来て驚いたことってありますか?
「男性が年上の女性を望んでること。その証拠に各方面で熟女が流行ってるでしょ? 東京って遊んだり仕事したり、自分の力を最大限発揮するには最適な場所だと思うけど、生活に心地よさはないから、自分より大人の女性に癒しを求める人が多いのかなって」

●なるほど風俗に癒しを求めてくる男性が多いのも頷けますね。
「実は結婚してたんですよ」

●してた、ってことは?
「風俗はフニャフニャしてるコが売れるんです。血液型で言えば絶対O型とB型!」

●そうなんだ!
「B型はいろんな意味でマイペースで、ちょっと振り回されちゃうくらいが好きって言うお客さんも多いんです。O型はフニャン、ホワンとしてるから年上にモテる。でもA型はオラオラな自己中心だからダメなんです。私が知る限りナンバーワンはB型が多いかな~」

●細やかで気遣いができるからA型もモテるように思うけど…
「それはB型。B型は自分の道を進むから、他の人にも『よしよし』ってできるんだと思う。O型は聞き上手な感じもするし」

●私O型ですけど、右から左にスルーしてること多々…(笑)。あと何も考えてない時も。
「それが男性には『優しく話を聞いてくれる』ってなるんじゃないですか(笑)?」

●ところで。水商売から風俗に転向されて、一番苦労した点は?
「女性のすごいところは『仕事』って思うと割り切ってしまえるから、頭切り替えられちゃうんですよ。でも私の場合、工場の流れ作業みたいになってしまって…」

●というと?
「仕事としてのキッチリが、変にキッチリしすぎてしまって。キスしたら次は全身リップ以外に考えられない。そこでフニャンとできたらまた違ったサービスができたんじゃないかな…。誰かに見て習うってことができないからそれが一番大変。人に聞いてもそれぞれやり方が違うから、その人に合っても私には合わないかもしれない。解釈しながら自分のものにしないと。他の部屋を覗けるものなら覗いてみたいもん(笑)! …あの、一般の女性から見てこういう仕事ってどう思います?」

●私の意見はあまり参考にならないと思うけど…正直どんなに認知されても後ろ指を指される仕事ではあると思いますね。
「私達の社会的地位は低いです。低いけどお客様の大半は普通にお勤めされてる方で、その人たちの生活時間の中から得られる情報、特にニュースは私達も見ておかないといけないなって」

●話が合わなくなりますよね。
「お客様にもう一度来てもらうためにそれは当たり前の情報。どんなに社会的に下に見られても、私達もサービス業ですから」

自分の中の『闇』と、上手に向き合って!

●お仕事をする上で心がけてきたことはありますか?
「特に思い浮かぶことはないけど、ずっと同じじゃいけない、変えなきゃって思うと、自分の中に『闇』が出てきて…」

●『闇』?
「頭で分かってても心がついていかない時ってありませんか? モチベーション高い時は営業頑張ろう、成績もいい、それがずっと続けられればいいのに、やらなきゃいけないのにやれないから自己嫌悪に陥る。プレッシャーに押しつぶされて病んでいっちゃう…。トップのコってそれがなくて高いモチベーションがずっと続くんじゃないのかな?」

●お話しする限り、すごく高い意識を持っているように感じますが…
「そんなことないんですよ。でも自分で自分を変えていかなきゃなにも変わらない。変わらなければなにも始まらないので」

●いっそのこと結婚して仕事辞めちゃうとか。
「できればしたいです! 実は一度失敗してるので」

●ま、マジですか!?
「私も九州出身なので、男は外で稼ぐ、女は家を守るものだと思ってます。パンツ一枚どこに入ってるかわからないくらいの人がいい!東京の男の人っていろいろやってくれようとするんですね。優しいから。でもやんなくていい! って自分カラーに変えちゃいます。ここで言うのもおかしいけど、天職は主婦だと思ってます。一生家の中にいて、旦那と子供のために尽くして死んでいきたい」

●そんな中で風俗を続ける理由は?
「アパレルに戻った時もあったんです。女性ばかりの職場の人間関係ってすさまじいものがありますよね。その点風俗ってみんながいい意味でマイペース。関わりたくなければノータッチでいい。ずるいけど楽な方に走りたい時もあります」

●それは『逃げ』にはならないのかしら?
「逃げてますね…。この仕事も永くできる商売じゃないと思うとオチます。でも深く考えると『闇』が出てくるからあまり考えないようにしてますね。実家に帰って親や地元の友達と話すと『ああ、なにやってるんだろう、自分は』ってなりますよ」

●それが『闇』なんですね。『闇』から抜け出す時はどうするの?
「おしゃれすること。OFFとON(仕事)の違いを作りますね。OFFはメイクばっちり、髪盛って、洋服も完璧。街中ですれ違っても分からないと思いますよ。おしゃれしてモチベーション上げて、明日も仕事頑張ろうって。そうしたいから転職先もそういうことができるところって考えますよね」

●ある程度収入が見込めるところになりますね。
「心磨きお金はいらなくても外見にはある程度の投資が必要。かといって整形すればいいってものでもない。だから健康マニアだったりするんです。青汁は欠かしませんよ」

●おすすめの健康法は?
「身体から毒素を出す! それには半身浴とドクダミ茶! 売ってるものじゃなくて山の中で取ってきた新鮮なヤツを煎じて…」

●や、山で採る!?
「実家に戻った時に山に入って(笑)。臭くて飲めたもんじゃないけど効果抜群ですよ! 半身浴は当たり前ですけど身体がウリの商売ですから、肌もきれいな方がいいに決まってますよね。日サロで真っ黒に焼いてた時期もあったから自分が30歳になったらどうなっちゃうんだろう?今から衰えないよう体内デトックスで頑張ります」

●さて最後に。ありすさんにとって風俗とは?
「学ぶべき場所。人間関係、男性、特に性に対して。男の人ってヤリたい時はガーッと来るけど、イったら一気に冷める(笑)。その後どうしていいやら未だにわからないです!くっついていいものか放っといた方がいいのか? でも8割は放っといた方がいいみたい(笑)」

プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

☆ブログ・twitter☆
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BELLTECH PRODUCTION
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