小室友里の聞かせてプリーズ

働く女のコの素顔に迫る突撃インタビュー!
仕事にオトコ、プライベートまで突っ込んで聞いちゃいます。

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池袋ブルジョア所属のるなちゃんにインタビュー。ふんわりとした雰囲気の中に一本気が感じられる女の子でしたよ。

第58回 るなさん(28)
名前:るな
生年月日:6月25日
年齢:28歳
星座:かに座
血液型:A型
趣味:料理、DVD鑑賞
お仕事歴:7年
出勤:5日/週
月収:80万/月
所属店舗:池袋東口 奥様専門店「ブルジョア」
http://ak-ikebukuro.com/bg/
「女性一人一人目的や希望は違います。要望を聞かせていただいて『ここで働いてよかった!』と思ってもらえるような店作りを目指しています」

洋服だけを持って、東京に


●お仕事を始めたきっかけは?
「付き合ってた彼氏がお金を出してくれない人だったんですよね。私もそのことを言えない性格で、自分で出してるうちに借金が増えて500万近くになっちゃったんです。さすがにこの額は普通に働いてたら返せないな~って。それで洋服だけ持って東京に出て来たんです。寮のあるお店を探して、出て来た次の日から働き始めて」

●風俗始める前のお仕事は?
「外国人相手のバーで働いてました。ステージにポールが立っててショーが見られるような。そこでお酒を作ってました。水商売には違いないんでしょうけど、月に良くても25万円くらいの収入しかなかったので、正直彼氏の分までは無理ですよね」

●彼、出してくれなかったんだ。
「ちゃんと言えば良かったんでしょうけどね。『ここは私が出すからいいよ』ってつい先に払っちゃうんです。そしたらいつの間にか私が出すようになっちゃって。彼もそれが当たり前になっちゃってたんですね」

●東京に出てこないと風俗は出来なかったのかしら。
「地元でも良かったんですけど、万が一知り合いと会っちゃったら気まずいし。やっぱり東京の方が稼げるかなとも」

●抵抗はありませんでした?
「そんなにはありませんでしたね。バーで『稼げなくなったらどうする?』みたいな話を女の子同士でしてる時にも『私は身体で稼ぐ』って言ってましたし。他の子は絶対にイヤだって言ってたけど。多分エッチなこともそんなに嫌いじゃないんですよ。プライベートで3Pとかあるし」

●AVじゃなくて?
「出演はしなかったんですけど、(AVの)面接に行った先で『プライベートで(3P)やってる人はなかなかいないよ』って(笑)。普通に3人に1人くらいの割合でみんなやってると思ってたんだけどなぁ」

もう一度、リセットするつもりで戻って来たんです

●ところで風俗デビューはどちらで?
「五反田です。ピンサロからイメクラにいって、ちょっと辞めててその後もう一度五反田のイメクラに戻って今のお店に」

●辞めてる間は何をなさってたの?
「実は結婚してたんですよ」

●してた、ってことは?
「今は1人です。いろいろあって、もう一度リセットするつもりで風俗に戻って来たんです」

●元旦那さんのこと、聞いても良いかしら?
「実は同じ業界の人だったんですよ。言うなれば職場結婚ですね。風俗関係以外にもホテル経営したりとかいろいろやってる人で。私の仕事も知ってましたけど、結婚したしってことで一度は辞めたんです。その間は旦那がやってたホテルの清掃員の仕事をしたりして。でも以前の借金が返しきれてなかったのでもう一度風俗に戻ることにしたんです」

●どうして離婚されたんですか?
「理由はいろいろありますけど……、例えば家にお金をあまり入れてくれなかったりとか。一ヶ月10万円だけ渡されてこれで全部やりくりしろって。それは無理だって言っても『なんとかしろ、やれないお前が悪い』で終わってしまったり。お金もそれが収入の全部じゃないんです。本当はもっともっとあるはずなんだけどそれ以上渡してくれませんでしたね。自分がまさかこの業界の人と結婚するなんて思ってもみなかったし、結婚してたこと自体なにがなんだかわかってなくて、未だに整理がつかない感じなんです。離婚したのも去年の話だし」

●ちなみに借金は完済出来たんですか?
「とてもいいお客さんがいて、いい弁護士紹介してあげるからって。債務整理して今は完済出来ました。(業界に入った)きっかけがお金だったので、今は純粋に自分のために風俗やってます」

●このお仕事の良いところは?
「集団行動が苦手なんですよ。女の子同士一緒にトイレに行くのが出来ない感じ。水商売でもテーブルについた女の子同士の呼吸が合わないとちぐはぐしちゃうってあるじゃないですか。派閥とかもあるし。その点風俗は1対1、お客さん対の関係なので、頑張ればいくらでも『るなワールド』に引き込めるところがいいかな」

●逆にキツいと思うところは?
「あんまりないかなぁ? アナルだけは勘弁してね、って言ってるくらい。今のお店がソフトSMなんですけど、時々本物のSM指向のお客さんが来られる時があるんですよね。そうなると専門外になっちゃうので、そういう時は困っちゃうかな」

●プレイだけでなくメンタル面でキツいって思うこともない?
「あるかもしれないけど、あまり感じないのかな。なるべく楽しくお仕事しようと思うし。自分はそんな感じだけど他の子の話が聞こえちゃう時ってありますよね。心の病を持ってる子が多いのかな、とは思います。隣の個室からずっと独り言が聞こえてきたりとか……」

●風俗やってる=セックスやエロが好きって思われがちですよね。
「確かに好きだけど、それだけで風俗やってる子ばっかりじゃないし。確かにぞんざいに扱われる時だってありますよ。でも中には風俗やってる自分でも受けれ入れてくれる人もいて、そういう方が相手だと仕事とはいえ心から感じられる時もあります。そういう時って自分もお客さんもお金だけじゃ得られないないものがあるんじゃないかな。『今までにないくらいすごく気持ち良かった』って言ってもらえた時は本当に嬉しかった」

●お仕事をする際、気をつけていることはありますか?
「やっぱり人に見られる商売なので、身体を維持することには気を配ってますね。正直若くはないですし(苦笑)」

●エステやジムに通ったり?
「行きたかったけど正直お金のこともあるし、そういうところから切り詰めていかないとね。それに通うってなると義務みたいになっちゃってなかなか続かないんですよね。なので出来る範囲で出来ることを続けてます。おススメは半身浴。他のダイエットやエクササイズと違って、ただお風呂に入っていればいいだけでしょ。その間は好きは本読んだりDVD観たり出来て、1時間2時間あっという間ですよ。しっかり汗かけてお肌もきれいになるし。その後は軽くストレッチして。この仕事に柔軟性はすごく大事。時々『こんな体勢で!?』って思うようなお客さんもいるし(笑)。普段の食事から気をつかうのも割と簡単でいいですよ」

風俗を辞めるなら、ここを最後のお店にしようって

●ところで、今彼氏はいらっしゃるの?
「最近お付き合いし始めたばかりなんです」

●お仕事のことは?
「知ってます。話した上でのお付き合いです」

●お仕事に関してなにも言わない?
「言わないし、言う権利もないって。お仕事始めてからお付き合いした人ってみんな仕事のことを理解してくれていたので、その辺の苦労ってあんまりないんですよ。親も知ってますし」

●えっ? そうなの?
「上京した時は言えませんでしたけど……。母にカミングアウトしたら薄々は感づいてたみたいで『水商売だけでその稼ぎはおかしいと思ってた』って。反対はされませんでした。あなたの決めたことだから反対はしない、しっかりやりなさいって」

●お父様は?
「さすがに言えませんね。理解してもらうのは難しいと思います…。離婚したし地元に戻ってこいって言われてるんですけどね」

●地元に帰る予定はあるの?
「離婚した時に戻ろうかとも思ったんです。その矢先に今の彼と出逢ってしまったものだから。遠距離になっちゃうけどいい? ってなかなか言い出しづらいですよ」

●将来的にその彼と結婚、とも考えてる?
「まだ始まったばかりなのでそこまでは。彼ではないかもしれないけど、もう一度結婚はしたいし子供も欲しいなとは思います」

●もし自分の子供にこの仕事をしていたことが知れてしまったら?
「う~ん……その子の年齢や男の子か女の子かにもよるし、性格もあると思います。出来るなら伏せておきたいですよね、やっぱり」

●女の子だったとして同じように風俗をやる、と言ったら?
「母が私にしてくれたように反対はしないと思います。ただ、絶対に精神的にも肉体的にも楽な仕事ではないし、中途半端にやるな、とだけは言うと思います。人から後ろ指を指されるほどひどい仕事ではないと思ってるんです。私は私なりに誇りを持って風俗というお仕事をしてるつもりです」

●お仕事をあがる時のことは考えてる?
「きっかけがあるとすれば、将来的に介護の資格を取ろうと思ってるんですね。それが取れた時か、再婚するってなった時かな」

●結婚って、二人だけの問題じゃなくなってくるでしょう? この仕事のことはどう説明しようと思います?
「前の旦那も親に仕事のことは言ってなかったんです。私もあちらのご両親に言わなかったし。そこはうまくやっていけるんじゃないかと思いますよ」

●お仕事を辞める時、後悔や未練はないかしら?
「お金のことは、早い段階で自分の金銭感覚が狂ってるってわかったから、もう二度と借金はしないし、するつもりもないです。でもお金だけじゃないんですよね」

●というと?
「お金も大事だけど気持ちも大事。後悔っていうところでは今まで自分を気に入ってくれてたお客さんやこのお店と離れてしまうことの方が大きいかな。辞めるならここを最後のお店にしようって決めてるんです。今まで働いてきたどこのお店より好きだし、アットホームっていうか、プライベートな相談にものってくれたりして。もし辞めたとしてもお店が迷惑じゃなければ遊びに行けるような関係でいたいなと思ってるくらいなんですよ」

プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

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☆所属事務所☆
BELLTECH PRODUCTION
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