小室友里の聞かせてプリーズ

バックナンバー

第48回 茜さん(26)
生年月日:1982年7月6日
年齢:26歳
血液型:O型
趣味:旅行
お仕事歴:4年
出勤:2~3日/週
月収:80万/月
店舗:横浜・ホワイトハウス
http://yokohama.mxy.jp/20201/
e-mail:wh@mxy.jp
「きびしいリードサービスなどはありません。お客様と一緒に楽しい時間を過ごしてください。
週1回、短時間の出勤から受け付けています。自分のペースでお仕事出来ますよ!」

風俗は水商売と同時に始めました。

●風俗業界に入ったきっかけは?
「ずいぶん前だから忘れちゃったな~(笑)。風俗……っていうか、18歳になって風俗と水商売と一緒に始めたんです。友達もやってたしひとり暮らししたかったからお金も欲しかったし」

●友達は水商売や風俗で働いてるコが多かったの?
「結構いましたよ。そういう子たちからの情報が回ってくるので風俗っていうお仕事に対しても偏見がなかったんですよ。毎日お給料もらって帰れるとか。内容もだいたい聞いてて、まぁそんなもんだと。抵抗がなかったわけじゃないけど、それはそれって感じでしたね」

●水商売と風俗、どちらの水が合ってると思う?
「お酒は大好きだから飲むことは苦にはならないんですよ。お酒飲んで、当然テンション上がるでしょ。その延長で仕事してるから水商売は基本的に楽しいですよ。同伴とかアフターがちょっと面倒臭いときもあるけど仕事だけじゃないところで繋がっていたりするんですよね。そういうの、面白いなって」

●例えばどんな繋がり?
「ホステスと客っていう形で知り合ってるけど、いつの間にかお友達になれちゃうってこと。仲良くなれば営業なしでも会うし、ご飯も食べにいくし。辞めたあとも下心なしで会えるのはいいですよね」

●水商売で知り合ったお客さんが風俗のお店に来たりはしないの?
「ないない! だって友達だもん。来られても恥ずかしいし! ていうかこの仕事って知らない男性相手だからできることだと思うんですよね」

●風俗はどうだろう?
「わかりやすい。ひとり当たりいくら、って金額的なバックが決まってるから。短期集中って感じもいいかな。水商売と違って駆け引きがないから、お客さんを無理矢理引っ張ることもしないし……」

●水商売はそれが必須だもんね。
「お金がある人はどんどん使ってもらっても困らないけど、お金がない人も引っ張らなきゃいけないときが心苦しいかな。それでも自分の売り上げを上げるために頑張らなきゃいけないから……お金ない人が一生懸命来てくれると、うれしいんだけど反面切なくなっちゃう。お酒飲みすぎて肝臓やられちゃう、っていうより私は胃が重い感じでしたね」

●ところで。18歳から始めてる計算だとお仕事歴は8年ってことになるんじゃない?
「なんていうか……自分の中での『仕事歴』っていうのかな? 途中から風俗と水商売を交互にやってたんです。風俗に疲れたら水商売って、気の向くままにフラフラしてたんですよ。二十歳そこそこのころは、ただ働くなんてバカみたい、そのお金で遊ばなきゃ働く意味がないって思ってたんですよ。貯金なんてしたことなかったし、稼いだお金の2/3以上は買い物や飲み代に使ってたし。旅行も一回行ったら1週間とか。でもね~」

●でも?
「だんだん年齢を重ねてくると、この仕事に限らずだと思うんですけど大事にされなくなるっていうか……。男の人からすれば当然若くてかわいいコのほうがいいに決まってるでしょ? あのころは自分が年を取るなんて考えたことなかったし、男の人にいつまでもかわいいかわいいって、それが当然続くと思ってたんですよね~」

引き際についての不安

●実際は違ってたのかな。
「若いころに比べるとやっぱり違いますね(苦笑)。それはまわりの友達も言ってます。私の友達って年上が多くて、いつも言われるんです。『あんたはまだ若いんだから、私たちと同じになっちゃダメよ』って」

●同じになるなって、どういう意味なんだろう?
「引き際のことだと思うんだけど。この仕事してればどうしたって金銭感覚が狂っていっちゃうからついつい離れられなくなる。でも、その頃には『旬』ってとっくに過ぎちゃってるんですよ。(売れる時期は)終わってるのに稼ぎのことでいつまでたっても辞められない。で、ずるずる続けちゃう。そういう経験をしてきた友達が多いんです。だから私にとってはいい意味で反面教師なんですね」

●お友達にアドバイスしてもらって、何か変わった?
「本当にこのままじゃダメだって。いつか私もあがるときがくるんだから、それまでに自分のやりたいことをみつけなくちゃって。それからは貯金もしてるしネイルの勉強もして資格も取りました。真面目に風俗で働きだしてから4年、そういう意味での仕事歴なんですよ」

●あがって違う仕事に就いたとき、収入って全然違ってくると思うんだけど不安はない?
「ついこの間、試用期間みたいな感じで3ヵ月働いてみたんですけど、意外にお金なくても生きていけるなぁって。買い物とかお酒が自由にならなくなるのはちょっと寂しいけど、それはそれ」

将来の夢は…

●将来はネイルサロン経営とか?
「ネイルもやりたかったことではないんですよ。ていうか、本当はやりたいことがまだよくわかんないんです。だけど見つからないからって何もしなかったら、本当に何も変わらないと思って。ネイリストなら部屋一つあれば出来るし、出張でもやれるし、ひとりで仕事するにはやりやすい仕事かなって。それで選んだんです」

●急いで探さなくてもまだ時間はあるだろうし、それこそ熟女ブームに乗って三十路風俗に、っていう道もありますよね?
「そういうのはナシですね~。だってキリないし。最初は目的があって始めるけど、だんだんお金が欲しいだけだったり金銭感覚が狂って普通に働けないとか……一番最初の目的からどんどん離れていっちゃう。働いては使って……の繰り返しが続くだけなんです。私はそういう人がまわりにいたから、それだけは辞めようって」

●若いうちに勉強したり、辞めた後の準備をしておこうとは考えなかった?
「考えられないですよ~。まさか自分が老いるなんて思わないし、漠然とこの状態が続くんだろうって思ってたし。そういえばAVの話もあったけど……」

●AV女優になろうとは思わなかったのね。
「映像に残るじゃないですか。その点風俗って限られた時間だけのことでしょ。辞めたらそれもなくなるような気もするし」

●風俗あがって結婚ていうのも一つの道だと思うんだけど。
「まったく考えてないですね。興味ないし」

●そろそろ結婚を考える人もまわりではいるんじゃないの?
「そうだけど、私が焦ってるのは自分の仕事のことだけだから。うらやましいとも思わないし……」

●結婚が仕事の邪魔になる?
「例えばネイルも将来的にはアメリカに渡って仕事したいし、行っちゃったらいつ帰ってくるかも分からないし。自分のことすら落ち着かない状況で彼氏とか結婚なんて考えられないでしょ」

●結婚して養ってもらって、その上で仕事するっていうのはどう?
「いらな~い(笑)。自分のお金は自分で稼ぎたいし、それで自分で自由に使いたい」

●彼氏もいらない人?
「彼氏は欲しい。必要だと思う。いたら自分の張り合いにもなるし。それでいいって思っちゃうんです。信頼できる人がそばにいてくれればそれでいいんです。でも仮に、今そういう人がいて結婚話されたら『重たい』って言っちゃう(苦笑)」

●彼氏になる男性にはどんなことを求めるの?
「精神的なことだけです。ほかには何も求めないですよ。お金とか物とか与えてくれなくてもいい。彼っていう存在がいてくれることが大事で」

●それって男の人からすると寂しいんじゃないかな……
「頼りたくないわけじゃないけど結局自分でやっちゃう。だってそのほうが早いでしょ!? 今まで付き合った人みんなからかわいくないって(苦笑)。 彼氏にああして欲しいって言われてもそうしようと思わないから。自分のことでしょ。決めるのは自分じゃないですか」

●彼氏に相談とかもしないの?
「しないです。友達にはするけど……。彼氏は相談相手にならないんですよ。自分がこうしてほしいって感情論になっちゃうから。友達なら第三者として冷静に見てくれるでしょ」

●なるほど……一理ある! ところでアメリカでお仕事するにあたって目標にしてることってあるの?
「とりあえず自分の環境を変える。言葉も文化も違うから大変だけど日本より性に合ってるんじゃないかと思って」

●アメリカ行ったら最後、帰ってこないかもしれないね(笑)。
「何も考えてないです。そのときそのときで対応していけばいいから。あ、でも子供だけは欲しくって。これはそのときの対応じゃどうにもならないですよね。今から策は講じておかないと……」

●茜さんを彼女にする男性って、なかなか器が大きくないと務まらないだろうな(笑)。
「だと思います。お互いに束縛しない関係が築ける人だといいですね」

プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

☆ブログ・twitter☆
http://blog.livedoor.jp/yuriwan/

http://twtr.jp/user/yuriwan0728/follow

☆所属事務所☆
BELLTECH PRODUCTION
http://www.belltech-pro.com/

小室友里への応援メッセージはこちらへ
yuriwan@hotmail.com