小室友里の聞かせてプリーズ

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第28回 しずかさん(24)
生年月日:10月3日 天秤座
血液型:O型
趣味:カラオケ
お仕事歴:4ヵ月
出勤:3~4日/週
月収:約50万/月
KANDAメンズエステ ハロハロ
勤務地:千代田区神田
http://www.k-halohalo.com/
「アロマオイルを使ったマッサージとあなたの魅力で、疲れたお客様をリラックスさせてあげてください。短期集中型のアルバイトも大歓迎です」

一人でも生きていけるため。それが風俗入りのキッカケ

●お仕事は始めて間もないんだね。それまでは何をしていたの?
「パチンコ店でカフェレディをやってました。今までは全部バイト。ずっと接客系のフリーターです」

●どうしてこの世界に?
「やっぱり貯金しようと思って。一人でも生きていけるように」

●いきなり核心だね(笑)。
「すみません(笑)。お金がすべてだと思ったんです。男に頼って生きたくないんです。女一人でやっていけるようになりたくて」

●お仕事は風俗以外に考えた?
「キャバもやったことあるんですけど全然続かなくて。お酒があんまり好きじゃないし、精神的にアフターや営業がツラくて。もう風俗しか考えてなかったです」

●お仕事の内容は知ってた?
「雑誌でピンサロが何でヘルスが何する場所って書いてあるけど、基本コースとかお店によっても違うじゃないですか。だから面接のときに全部聞きました。お店もたくさん回りましたよ」

●お店を選ぶときのポイントは?
「お金も大事だけど、自分が出来る範囲でお仕事が出来るかってことと、お店の雰囲気ですね。いかにも怖いとこや従業員さんが暗いところとかはいやだなって。ここのお店に決めたのは、風俗っぽくないところが気に入ってます。ハコも見に行ったんですけど営業中で見れなかったんです」

●風俗のお仕事に抵抗感はなかった?
「最初はありました。脱ぐこともそうだし、キスもいやだった。従業員さんがいないところでサービスするのがやっぱり怖かったです。でも一度やってみようと思って始めたら、それからは考える暇もないくらいお客さんがついて。サービス内容よりも風俗で働いている自分が一番いやでしたね」


●そんな自分はいやだったけど、続けたのはどうして?
「風俗で働いてる女のコって本当に普通のコだし、従業員さんも怖い人たちなんだろうなって思ってたけどそんなことなかった。ただそういう仕事してるっていうだけで、みんな普通。そう思ったら悪い仕事じゃないかなって。初めの1ヵ月は仕事だけで精一杯。2ヵ月くらい経ってからそう思うようになりました」

初めは偏見があったけど今はすごく楽しい♪

●風俗やってよかったなと思うのはどんなこと?
「始めるまでは風俗に行く男の人にも偏見があったけど、今はおしゃべりしながらマッサージしてるとすごく楽しいです」

●逆にいやだなと思ってしまうことは?
「ヘルスのサービスを求められると困っちゃいます。デートに誘われるのも……そういうときは笑顔で『ダメだよ~♪』ってひたすら。雰囲気悪くなるのもいやだし」

●みんなちゃんと聞き分けてくれる?
「しつこくゴネる人はいないですね。最後はみんな謝ってくれますよ。それに男の人って出せば黙っちゃうじゃないですか~(笑)」

●骨抜きにしちゃうわけね(笑)。
「一生懸命気持ちよくなるように頑張る! そしたらお客さん何も言わないから。不満があると過剰な要求をしてくる気がする。そう言われないようにサービスする!チューもいっぱいするの」
●気持ちが満足すればいいんだろうね。身体じゃなくて。
「でもマダマダだと思います。ここは下へのタッチがないのでやっぱり欲求不満になるのかも。ダメ元でチャレンジしたくなるみたい(笑)」

●悲しい男のサガだねぇ(笑)
「『男ってたんじゅ~ん』みたいな。入ってきたときはヤル気満々なのに、帰りはみんなほけーっと帰っていくんです。そういうの見るのも楽しくて」

●貯金がきっかけで始めたお仕事だけど、具体的な目標額はあるの?
「500万だったんだけど、絶対に届かないんです」

●え~? どうして?
「コンビニで1000円使うってあんまりなかったけど、最近平気になってきちゃって」

●お金があると生活も変わるよね。一番お金を使うようになったのはどういうところ?
「身だしなみ。お化粧とか洋服とか。一度にたくさん買えるようになりました。食費も相当使ってると思います。もともと外食するのが好きなので。人間って欲が出るんだなと思いました」

●ところで。ご両親やお友達はお仕事のことは知ってる?
「知らないです。両親は地方に住んでるので多分バレてないと思います。連絡も月に1回取るか取らないかだし」

●今後仕事のことを身内の方に話すことってあるかな?
「ないと思います。悲しませたくないし……。もともと放任主義なんで何も言わないと、いや、こういう仕事をしたらそりゃ言われると思うんですけど……ホント自由にさせてもらってる感じだから、あえて言うこともないかな」

●お友達は?
「言ってあるコと言ってないコがいるんだけど、全然バレてなさそう」

●自分で言ったの?
「やっぱり反応はよくなかったです。『なんでそんな仕事イチイチするの!?』って。私の周りでは身近な友達で風俗やってるコがいなかったんで、思いっきり引かれましたね」

●今後バレて大変なことになったらどうしようね?
「元カレにバレるのが一番いや。バレないとは思うんですけど」

●風俗に興味なさそう?
「うん……って思って過信は出来ないけど。男の人ってみんなそういうとこあるじゃないですか……。バレたとしても、それはしょうがないと思います」

もう男の「性」自体がいやになってきちゃった

●今カレはいないの?
「いないです。3年くらいいないかな」

●男に頼って生きたくないって言ってたでしょ?それって前カレがひっかかっていたりするの?
「なんかね、男に対して希望が持てなくなっちゃったんですよね。男はヤリたいだけでも近寄ってきたりするじゃないですか。そういうとこに冷めちゃって、男はもうどうでもいいやっていう考えがあったんで、この世界にもすんなり入れたのかもしれない」

●生まれてこの方、ずっとそういう考えではないでしょ?
「若いときは逆に依存してました。彼ができると友達とかどうでもよくなっちゃうくらいに。でもあるときから男は頼れないって思っちゃった。優しいこと言ってきても、そういう(ヤリたい)ためだけに言ってくるんですよ!本当に!! そういうのを言われるたびにいやになって」

●これからクリスマスだけど、寂しいって思うときはある?
「いつも思う。寂しいって。けど今は男はいらない。好きな人もいないし、なれる人もいない。自由が好き」

●好きで好きでたまらないから、その裏返しでもう頼れない!って思うようになっちゃったのかな。
「高校生のときに30歳の人と付き合ってたんです。その人と一緒にいるようになってからは学校にも行かなくなったし、家にも帰らないし、そのときにいた友達もいなくなったし、親には見捨てられそうになるし……。でもその男の人、ソープ嬢のヒモだったんです。それが発覚して男の人、信じられなくなったりして。そんなこともあったけど、普通に恋愛はしたんです。だけど、依存はしなくなりましたね」

●100%、120%信じていたものが崩されると、心に絶対的な防波堤みたいなものができるよね。
「それでも信じられる人はいると思ってたんです。ずっとそういう恋愛を求めてたんだけど……男ってヤリたいばっかりだから。それで、もういいやって」

●100%の恋愛ってステキだと思うけど、恋愛してる本人はイタイよね。
「イタイんです。ツラいんです。多分臆病になったんでしょうね。傷つくのが怖い!って。それで一人がいいんだろうな。カレがいて、カレのことを考えるだけでテンション上がったり下がったりで勉強も仕事も身が入らない。そんな風におかしくなっちゃう自分がいやで、それだったら一人でいるほうが上がり下がりもなくて普通でいられるって」

●それがわかっててもどうしようもない人もいるじゃない?よくそこから脱却できたね~。
「いやぁ~、やっぱり寂しいですよぉ。でも好きになれる人もいないっていうのも本当で。いても(気持ちを)抑えちゃいますね」

●将来結婚、とか考える?
「結婚!したいです~。女一人で稼いでいくのはやっぱり大変だし」
●理想像ってあるかな?
「あんまり貧乏じゃなくて、あんまり金持ちじゃなくていいから、普通っぽい結婚がしたい。で、浮気しない人がいいです。風俗行かない人がいい(笑)」

●この仕事してると行くんじゃないかな?って?
「思いますね~!コイツも風俗行くんだって思うといやになってくる~。もう男の「性」が自体がいやになってきちゃう」

●それじゃエッチもできないね~(ニヤリ)。
「それはまた別で。多分すると思います(笑)」

●片側から見た男の性と、自分が参加する性は別物ってことね(笑)。
「そういうことにしておいてください(笑)」

プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

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