小室友里の聞かせてプリーズ

働く女のコの素顔に迫る突撃インタビュー!
仕事にオトコ、プライベートまで突っ込んで聞いちゃいます。

バックナン

バー

第15回 たまきさん(27)
生年月日:7月2日
血液型:O型
仕事歴:8年
趣味:スキューバダイビング
月収:100万円
五反田M性感「EROTICA」
性感マッサージのカリスマ・南智子さんやお姉さま系AV女優・風間恭子さんが在籍。
優しい不二子ママがサポートしてくれる、五反田でNo1クラスの給与体系を持つお店。
メール:info@m-seikan.net
http://www.m-seikan.net/

アルバイト感覚から入ったこの世界。今では性感を追求したいほど仕事にハマってます

●なぜ風俗を始めたの?
「学生の時にアルバイト感覚で、単純にダイビングやりたい、旅行に行きたい、で入ったんです。途中いくつかお店を移ったんですけど、移った先のお店で性感コースがあったんですよ。お店は女の子を攻めるのを禁止してるわけじゃないのに、今日はマグロになりにきたよ~、みたいな男性が多くって。最初は料金が安いからかな? って思ってたんですけどそうじゃなくて、自分が何かをされたくて来てる人が多いんです。性感に来る理由はそこにあるのかなって。そこからですね、性感を追求したいなって思ったのは」

●性感ってそんなに奥深いの?
「出来ないと思いますね。私の経験ですけど、ヘルスの時は私自身なにも考えてなかった。工夫もなかったし。単純に体が気持ちよくなればいいって感じだった。性感って指でサワサワってマッサージするだけ。でもM性感だと言葉攻めが入るんです。なじられたい人、卑下されたい人、痴女に攻めて欲しい人もいる。そういう視覚的、聴覚的なプレイをメンタルな部分でどう感じるか? それがあるかないかですごく違っちゃって、そういうのを求めてくる方は体だけ触っても何も感じないんです。お客さんのツボも一人一人違うし。そのツボを探っていくことが、私が(性感が)深いなと感じるところですね」

●精神的、ってことは抜きはないの?
「抜かなで成り立つのはSMの世界だと思うんです。我慢したりとか、イカせてもらえないみたいな。イカせてもらえないことがお客さんの快感だったりするので、そのジラしはしますけど、最終的には抜きますよ」

 

男性は色々な意味で逃げ場がない、癒しを求めて私たちに会いにくるんでしょうね

●最近の男性の傾向として、癒されたい、何かをされたい、受動的になってきてるのかな?
「女性が社会に進出してきたのもあるんでしょうけど、もともと男性はナイーブな生き物なんで、バランスを求めてるっていうのかな? M性感のお客さんって30代半ばから50代までいらっしゃいますけど、結構社会で立場が上の人が多いです。そういう人ほどプレイ中のMっぷり(笑)はものすごいですよ。家庭の顔や会社の顔もあって、もうひとつの自分の顔を持ちたいっていうか。ちょっと甘やかされたい、優しくされたい人がここに来て、そういうバランスをとりたいんじゃないかな?」

●いろんな面で男の方がキツいですよね。女って逃げ道を作れる動物だと思うんです。でも男って自分がストイックにならないと前に進んでいかないっていうか、地位とか名誉とか。
「男ってえらいですよね。男に生まれた。それだけで『男の子なんだから』って育てられて、いい年になったら家庭を持って自分の責任で守っていかなきゃならない。だから折れてる場合じゃないみたいな。それが男なんじゃないかなって思うんです。でも最近は頑張れない人が出てきてる。精神障害っていうと重いけど、単純に働きたくないな、とか。女はそれがOKじゃないですか。結婚しちゃおうかなとか、ちょこっと逃げ道があって、逃げ道があるってことだけでも頑張れちゃったりする。男って大変だよねって。だからこそ、枯渇したところにあるオアシスが私たち、みたいな(笑)。性感ってそういう存在意義があるんじゃないかなって、最近すごく思いますね。メンタルな部分をケアするとまでは言いませんけど、お客さんは心から抜けてしまった何かが欲しくて来るんじゃないかな? 女の体を見たい、触りたい、エッチなことしたいだけじゃない気がしますね」

●お客さんが偉い方々ばかりだと、話す内容とかもかなり気を使うんじゃない?
「いや、逆にあまり気は使わないかも。性に関して自分以外の世界を知らないから、かえって興味があるみたい。特に前立腺に興味がある人も結構いるんですよ」

●ところで、この仕事をしてみて苦労したところってありますか?
「あんまり世間に認められてないってところですよね。堂々と言えるかっていったら、そうじゃないし。友達はアリバイ会社入に給料明細出してもらって、社会保険も自分で何とかしてるようです。水商売なら身支度を整えるのにお金がかかったり、お客さんのお誕生日にプレゼントを差し上げたりとか、出費が多いと思うんですが、風俗も今の仕事をやるために、周りをきちっとしておくためにお金はかかりますね」

 

私の存在は「水か空気」で結構です。お客さんにはそんな風に思われるくらいで十分

●男性関係も大変なんじゃない?
「私は全然。彼氏が気にしてないというか、逆に何も言われないことで「ほっとかれてる?」って私が懸念したりした時もありましたよ。でもね、彼が風俗に行っても、私はなんとも思わないんです。風俗の女の子がどういう気持ちでお客さんに接してるのかわかるから。ヤキモチもやかないし、彼もそう。私がどれだけの気持ちで仕事してるかを彼は知っているので、認めてくれてますよ。お互いの気持ちがつながっていればいい、っていう話し合いの結果です」

●理解がある男性って少ないからね~。
「『彼氏は知ってるの?』ってお客さんに言われることもあるんですよ。そういう時は逆に『彼女が風俗嬢ってどうなの?』って聞いちゃう。もし結婚したいって言われた ら・・・」
●お客さんにとってたまきはどんな存在でいたいですか?
「空気か水か。それくらいのレベルで結構です。ガッツリとした存在でなくていいんです。リピートしてくれるお客さんは私といることで、安心するらしいんです。メンタル面を求められるほうが多いので、お客さんが疲れた時に、イヤなことがあった時に来てくれればいい。私の存在価値はそこですね」

●では最後に。これからM性感やりたい、って子がいたとして、彼女たちに必要なものってなんでしょう?

「ちょっと厳しいけど、風俗でお金稼ぎたいけど触られたくないから性感にしようっていうならやめたほうがいいと思います。そんなに簡単な世界じゃないんで。それまで何をやっていたか、という自分の経歴は関係ないです。お客さんに愛情をもって、その時間を楽しんでもらおうという思いでお仕事が出来るなら、ばっちりやっていけると思いますよ」



プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

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