小室友里の聞かせてプリーズ

働く女のコの素顔に迫る突撃インタビュー!
仕事にオトコ、プライベートまで突っ込んで聞いちゃいます。

バックナン

バー

第14回 かのんさん(20)
生年月日:1985年11月13(20歳)日
血液型:O型
仕事歴:風俗2ヶ月(水商売2年) 趣味:ペットのミニブタと散歩
月収:約75万以上
「優等生」

水商売や風俗を経験して、同じ立場の女の子のカウンセラーになるのが目標です

●なぜ仕事を始めたの?
「いろいろあるけど、一番はお金。今、心理カウンセラーの学校に通ってるんです。水商売やこういうお仕事をしている人を対象にしていきたいなと思って」

●そりゃまたどういうきっかけで?
「水商売やってた時に、自分自身も悩んでたから。人と会うのがいやになっちゃった。水商売って女の子のレベルを
つけられちゃうんですよね。自分を偽って仕事してることにも疲れて、人を信用するのが怖くなっちゃって。
お酒飲まないとやってらんない! って、毎日酔っ払ってました。そんな時にカウンセラー養成学校があることを
知って行ってみたんです。いやいや仕事をしている人ってきっと、多いと思うんです。自分も同じような経験をしたから、
他の人にも、もっと前向きに仕事が出来る手助けが出来たらいいだろうなぁって」

●そういう経験を生かしてカウンセラーになろうと頑張ってるわけね。で、水商売から風俗に転職したのはなぜ?
水商売って、お客さんが高いお金を払って飲むだけじゃないですか。お店の人は「夢を与えているんだからいいんだよ」って言うけど、
私には嘘をついているようにしか思えなくて。風俗のほうがストレートな部分がありますから」

●お仕事変わって、変化したことはありましたか?
「携帯をしょっちゅう見なくなった。キャバクラはお客さんに営業しないとお店に来てもらえないし。あと前日来てくれたお客さんに
お礼の電話とかしてると、営業時間以上に自分の時間がなくなっちゃって」

●風俗に転職してからそういうことはないの??
「お店自体お客さんと連絡取るのを禁止しているんで、仕事とプライベートと切り分けができるんです」

●おうちに戻ったら、元の自分に戻ってゆっくり休めるのね? そういう意味では風俗に移って楽になったことが多いの?
「体力的には、ちょっとしんどいところはありますけどね。一日に6~7人ついちゃうと、さすがに疲れちゃいます。
でも家に帰ってからペットのブタちゃんと遊んだりすると、次の日はよし、頑張ろう!って思えるんです」

●水商売だとそれは難しい?
「酔って帰ることが多いから顔も洗わないまま寝ちゃって、次の日はダル。区切りつけるところがあんまりないんですよ。
一日終わったっていうのがよくわからない感じだったから」

●お金の面ではどう? ちなみに水商売のときは月にどれくらいもらってたの?
「100万以上ですね」
●それって売れっ子!?
「いやいや、もっと上の人はいましたよ。でも、自分が疲れちゃうほど頑張るのはいけないな、と(苦笑)。」

●その頃からもらったお金は貯めてた?
「貯めてましたけど、ちょっといろいろあって…消えちゃいました。付き合ってる人がいて、貸しちゃったんですよね。
あれはあげちゃったと言うんですね(苦笑)」

●どのくらい渡したの?
「400万くらい。あんまりよろしくない職業の人だったので…あるんだったら貸して、みたいな」
 

水商売を始める前は北海道に1年間、馬の世話をして過ごしました。

●借りるくせにえらそうな(苦笑)。ところで、水商売の仕事を始める前は何をしてたの?
「北海道に1年間いました。牧場に」

●ぼ、牧場???
「馬と戯れてました(笑)。タコ漁にも行きましたよ。知り合いのツテで北海道に行ったんです。給料はないけど、
生活費もいらない。牧場の手伝いをしてました」

●まるでムツゴロウさん(笑)。
「その後は出身の沖縄に戻りました。でも沖縄にいても何もすることがなくて、つまんなくて。東京に行ったら何かあるんじゃないかっていう勢いだけで東京へ来て、 ラーメン屋さんで住み込みで働いて。そのときに掛け持ちで六本木でキャバ始めたんです」

●体ひとつで東京に出てくるのも大変だったんじゃない?
「兄が埼玉に住んでたので、初めは居候。それからラーメン屋さんの寮に移りました。そのころが一番頑張ってましたね。昼も夜も働いて」

●年齢のわりにたくさんのことを経験して、考えてる感じがするね。では、お仕事の話に戻して。初めてお客さんにサービスしたときの事を聞きたいんだけど。
「す~ごい緊張して、よく覚えてないです。お店で講習をやったあとだったんで、実はこの人もお店の人で、ちゃんと仕事できるかチェックしてるんじゃないか。とか考えちゃったり(笑)」

●「優等生」ではお客さんが先生役で、女の子は生徒でしょ。どっちがリードするの?
「それはお客さんによりけり。お客さんのことを「先生」って呼ばなきゃいけないんですけど、それをイヤがる人もいるし。「先輩」って呼んで、とか」

●先輩っすか!! いろんな設定を考えてくる人もいるんでしょ?
「ここはこう言ってね、ここは嫌がってね、とか(笑)。あとスクール水着で痴漢プレイとか(笑)」

●お部屋入ったところに吊革あったね。効果音とか出たらいいのに~! でもさ、水商売と違って、実際に自分の体を使ってサービスするわけじゃん? その辺に抵抗はなかったの?
「最初はありましたけど、自分の中では許せる範囲」。

●たとえば、何がNG?
「顔にかけられるとか、アナルとか」

●学校はどれくらい通ってるの?
「1年くらい。来年の3月で卒業なんです。認定心理療法士っていう資格がもらえるんですよ。資格者は学校とか、老人ホームとかに就職出来るんです。最近は学習塾とかも取り入れているみたいですよ。卒業したら、水商売や風俗のお店に行って、名刺やチラシを置かせてもらえないかなって考えてて。でも同世代が多いから、私には話にくいかもしれないかな。その辺は学校の先生と相談中です」

●さらにその先の話として、事務所を構えたりとかも考えてるの?
「そうですね。視野に入ってます」
●そのためにもお金は必要だね。
「副業しながら活動していくことにはなると思います。カウンセラーの活動する時間は欲しいので、短時間で高額が稼げるところだろうな」

 

彼氏が出来ても仕事は続けたいですね。理解のない彼氏とは付き合えないかな。

●風俗に移ったことで、逆にデメリットはあったのかな?
「彼氏を作りにくい。今も彼氏はいるんですけど、別れようかなって」

●400万のオトコ!?
「いや、その人じゃないんですけど…その人、刑期中で今は会えないんです。だから別れた形になってます」

●彼に未練はないの? 嫌いになって別れたわけではないでしょ?
「大切な人ではあるけれど、今必要としている人ではないのかも。出所してきて、その時になってみないと、どう思うかわかんないな」

●それで、今は一応彼氏はいる、と。
「仕事のことも知ってて、最初は仕事していいって言ってたんだけど、最近はやめろって言い出してきたんで」

●オトコにやめろといわれてやめる気はない?
「ないですね。それだけのことをしてくれるんだったらいいけど」

●ただ「やめろ」だけじゃね。それなりのフォローはしてもらわないと。
「どんなにいいよって言ってくれても、心は変わりますから。難しいですね」」

●そこまでかのんさんをお仕事に向かわせるものってなんなんだろう?
「とにかく働くことが好きなんですよ。彼氏とは月に一度会えればいいって思っちゃうんで。今、一緒に住んでるんですけど、24時間一緒にいることは出来ない。自分のことも考えたいし、会わない時間も大切かなって」

●同じ部屋にいると、否が応でもそういう話になったりするじゃん?
「仕事の話はしないようにしてるけど、Hしてる時とかに限って言ってくるんですよね~。出張ホストで働こうかなとか言ってきたり。やれるもんならやってみろって感じ(笑)」

●俺だけのオンナでいてくれ、ってことだよね。一緒に住んでて険悪ムード漂ったりしない? 
「彼、今は実家に戻ってます。仕事のこと考えたいから、その間は少し距離置こうよって」

●答えは出てる?
「仕事、かな。学校の卒業と同時に終わらせよう、って決めてるんで」

●もう答え出ちゃってるよ(笑)。
「頑張れれば3月まで、ってことで(笑)。その後カウンセラーでやっていくだけのお金は貯めておきたいし。相手の気持ちもわかるんですけど、自分が寂しい思いをしたくないから付き合っちゃったところもあるんですよね。悪いなぁって思ってます」

●お仕事のことは皆さん知ってるの? お友達やご両親は?
「友達には言いました。卒業後はどうするかって話をした時に、自分のことを話さないとわかんないだろうなって。でも親だけは絶対にバレたくないですね。私、すごく愛されて育ったんです。だから余計な心配かけたくないなって。実家が裕福でなくて、いつもそのことでごめんねって謝られてたから、こういう仕事をしてるのがバレちゃうと、自分たちのせいだって思っちゃうんじゃないかと」

●学校の友達に話した時の反応はどうだった?
「や、やりますよ! この仕事をパートで(笑)。それでもイヤだって言われたらスーパーでパートします」

●ところで、友達はこの仕事のこと知ってるの?
「なんで!? っていうのが強かったみたい。逆にカウンセリングをしようとしてきたり(苦笑)」

●じゃ、3年後のかのんさんはカウンセラーだ!
「そうですね! そうなってたいと思います!」


プロフィール
小室友里 小室友里
1975年7月28日生まれ。獅子座O型。
18歳でグラビアデビュー。AV女優として4年間活動した後、女優兼ライターに転身。現在は映画、舞台、執筆、講演会を中心に活動中。趣味は自転車に乗ること。

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