酒井あゆみのお任せ姐の部屋

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ファッションヘルスからソープランドまで、風俗のありとあらゆる業種を経験。現在は「風俗系文学作家」として活躍中の酒井あゆみさんが、自らの経験を活かし、悩めるてぃんくら~からの質問にお答えします。誰にも相談できなくて苦しんでいるなら、ここでスッキリしちゃいましょう!
Vol.9
区切り
今、風俗の仕事をしていることを普通の昼の仕事で知り合った友達に思い切って言っちゃおうか、秘密にしておくべきかで迷ってるんです。その友達とはすごく気が合うんです。言ったら当然引かれるのは分かってるけど、その子も私に何でも話してくれるので。ほかの友達にも仕事の話をしちゃおうかって衝動にかられるんです(大げさだけど)。でも、話したあとのことを考えると、やっぱり躊躇しちゃうんです。
  『風俗で働いてることを告白するかどうか』というのは本当に人それぞれですよね。私が取材してきた女性の中でも、この件に関しては千差万別。あなたのように昼の仕事で知り合った友達に話してみたら、相手も「私もやりたい!」なんて言い出して一緒に働くようになっちゃうなんてコもいれば、告白したとたんに疎遠になっちゃう友達関係もあるみたい。
 結論から言えば、『あなたが相手に何を(どこまで)求めるのか?』という事じゃないかしら? 『たとえ、相手に絶縁される可能性が高いとしても告白しておきたい人』なのか、否かということ。言い換えれば『心の決め方ひとつ』ってことかな。
 告白しちゃうコは『友達には嘘をつきたくない』『秘密にしてることに罪悪感を感じる』『嘘をつくのが下手で嘘をつき通せない』『風俗嬢は数ある職業の一種』なんて考えを持っているタイプが多いですね。一方、自分一人の秘密にしてるタイプの女の子は『自分から告白しなければ隠し通せる』『一人に教えたらみんなにバレちゃいそう』『自分ひとりの秘密として抱えるのは大変だけど、それも風俗嬢をやってるリスクの一つだと思う』なんて考えを持ってるみたい。
 私の個人的な意見は『告白しようかどうか悩んでたり、自分の感情をセーブできているうちは自分の心だけの秘密にしてた方がいい』かな、と感じます。まだまだ偏見の目で見る人たちも少なくないですからね。
区切り
今、会話倶楽部で働いているんですがお客さんと話が合わなくて悩んでいます。1時間話さなきゃいけないんですが10分で終わってしまうんです。
お客さんは30~40代ぐらいのサラリーマンが多くて、こっちからふらないと話してくれません。何か歳の差関係なく会話が弾むような話題ってありませんか? ちなみに私は20歳です。
キツイようですが、あなたが今のままの状態ならば業種を選びなおした方がよいと思います。会話がサービスの店なのに会話が出来ずに悩んでいるようでは、ヘルスで働いてるのに「私、フェラチオNGですぅ~」と言ってるようなものでしょう?
 ポイントは『あなたが(その仕事のために)努力する気持ちがあるか否か』です。風俗店でNO.1のコ、水商売でNO.1のコは、やはりそれなりの努力をしていますからね。銀座のホステスも超高級ソープ嬢も出勤前には毎日、数種類の新聞や経済新聞、話題の書籍などを読んだり、人気テレビの番組チェック、社会の情報収集、雑学の勉強などなど、とにかくお客さんのどんな会話でもついてけるように日々、努力と勉強を重ねているんですよ。そうやって会話の予備知識を得ておき、お客さまの会話に合わせながらさりげなく会話のキャッチボールをできるようにしているんです。
 個人的な意見ですが『喋り』を売りモノにするのは、体を売りモノにするよりも大変な能力が必要なのではないかと思っています。なぜなら『喋り』で勝負するというのは、ある意味『芸人さん』と一緒。彼らは喋りだけでお金を稼いでいるわけですから。もちろん、本人の才覚も重要ですが、やはり努力は必要だと思います。
 自分の仕事のために必要な努力を最初から投げ出して、他人に救いを求めるような人は、そういう仕事には向いていないと思います。繰り返しますが、ポイントは『あなたが(その仕事のために)努力する気持ちがあるか否か』です。
区切り
酒井あゆみ
プロフィール
『眠らない女』(幻冬舎)などの代表作をもつ作家。95年、自身の風俗&AV体験を綴った著作『東京・夜の駆け込み寺』でデビュー後、ジャンルを問わず執筆活動を展開中。9月公開の映画『トウキョー・ノワール』にも監修として参加中。観てね!