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女性向けの風俗が成立しにくい理由(1/2)

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女性がセックスに必要な過程

女性向けの風俗産業が成立するとしたら、ホストのように、自分をチヤホヤしてくれる過程が必要です。

  たくさんの女性を見てきた審美眼のある男性が「今まで会った女性の中で、あなたが一番ですよ」「こんな魅力的な女性に会ったことがない」と言ってくれる過程があって初めてセックスに至れる。
セックスはその言葉の裏付けであって、それだけを抜き出して快楽にはできにくい。

  一時、新宿二丁目の売り専ボーイたちと仲良くしていたのですが、私が仲良くしていたボーイたちは全員ノンケです。
仕事と割り切って売り専をやっています。

  彼らの店は女性客も多くて、ノンケの男の子たちだったら、ノンケの女性客とセックスした方がいいに決まっていると思うじゃないですか。
ボーイたちも、新人の頃はそう思うらしい。

  ところが、時間を経ると、彼らはことごとく「男の客の方がいい」と言うようになります。
ゲイのお客はセックスだけすればいいので楽なのです。
一緒に酒を飲んだり、メシを食ったりすることがあるにしても、世間話をしていればいい。

  ところが、女性客でセックスさえできれば満足という客はほとんどいない。
若い男の子たちをいっぱい引き連れて、派手に酒を飲んで楽しむ女性客も一部いて、こういう豪快さんは楽しいのですが、たいていは、自分を褒めて欲しい人たちです。

30代半ばになるまで結婚せずに仕事をやってきて地位を得た。
でも、大事なものを失ったのではないかという焦りがある。

  あるいは結婚をして子どももできたけど、夫は自分の相手をしてくれない。
「大丈夫ですよ、××さんは魅力的だから。男がほっときませんよ」と言って欲しい。
その証明として、若くてかわいい男の子が自分に欲情して欲しいわけです。

  ホストクラブに行けばいいようなものですが、ホストクラブのホストたちはすれてますから、こういう女性らは簡単に手玉にとられます。
ひと財産をつぎ込んで疲れて、今度はもっと純情で不器用な子が多い売り専バーにやってくるのです。

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