突っこませていただきます!
第
18
回

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18
「プロダクションに望むこと」 の巻
コンビニへ行くと、ドリンクコーナーに「オマケ付き」商品がやたら目に付くようになりました。サッカー漫画だったり、もちろんオリジナル商品だったり。見事に乗せられているなぁ~、と思いつつ、今日も「微発砲サプリ」を買ってしまうコムロさん・・・。「うさぱんだ」好きみたいです。
さて今月もプロダクションと女の子の関係のお話。
小室カット
ど~もっす。暑いっすねぇ~。お盆はどちらかに行かれるのでしょうか?
私は行かないだろうな~。クソ暑い、人ごっちゃ、何をするにも待たされる・・・。うおぉぉぉ~。いやじゃ!
先月は、女の子がプロダクションとどう関わっていくかというお話でした。今月はその逆。プロダクションが女の子とどう関わっていったらいいのか。・・・というか、「こうしてくれたらいい」願望に近いかな?
「プロダクション」という「お店」に「女の子」という「商品」がずらりと並んでいる。
「いかがっすか~。いい品ありますよ~! 買ってみませんか~!」
お店は商品を売るためにいろいろ画策する。商品をぴっかぴかに磨いてみたり、チラシを作ってばらまいてみたり。
「いいね、買おうか」
「へいっ! 毎度ありぃ~!」
普通ならコレで終わり。あとは煮ようが焼こうが買ったお客の自由。でもモデルの場合はそうじゃない。買われた商品は再び陳列棚に並ぶ。売れるたび「人気商品!」と書かれた看板を引っさげて帰ってくる。
時間が経ち、売れる商品も売れない商品も、いつかは旬が過ぎる。
「そろそろ棚から降ろすか。売れねぇしな」
店が判断を下した時、その商品の命は絶たれる。どんなに商品自身が「まだ売れる可能性がある」と抵抗しても棚から降ろされてしまう。いともあっけなく。そして「女の子」という商品は「普通の人」に戻る・・・。
普通の人に戻ったのに、取り外せないモノがある。プライド。
普通の人に戻ったのに、取り戻せないモノがある。商品になる前の自分自身。
プロダクションは、それを知っている。何百人、何千人の女の子を相手にしてきて、女の子の未来に何が待っているのか、知っているのに。
「もう、うちの商品じゃねぇから」
人気があった女の子であればあるほど、過去は重くのしかかる。街を歩けば過去の名前で声をかけられる。彼氏が出来ても過去の仕事がネックになることもある。一時の栄華でつかんだお金に狂わされて、欲しい物に対して自制が効かなくなる。新しく仕事に就く時も障害に成ることがある。就いたとしても職場で過去が広まったら、そこにいたくてもいられなくなるかもしれない。
エステに通わせて美しくするのもいい。レッスンしてスキルアップさせるのもいい。だけど、人間として生きていくために一番大切な「人生の勉強」をする初期の初期の時期をプロダクションは預かるのだから、今後彼女たちがこの世界を卒業しても生きていけるための勉強をさせてもいいんじゃないのかな、と思うんだよね。
そもそも、女の子たちにとってはこの世界は続くものではないということ。終わりが来たら元の世界に戻り、普通の暮らしをしなければいけない。その時がきたらどうしたらいいのか。そのために今、どういう心構えをしておいたらいいのか。
それは彼女たちを持ち上げるだけ持ち上げたプロダクションとしての責任の一つだと思う。「冗談じゃねぇよ!」と思う人がたくさんいると思うけど・・・。ただ、それが出来るプロダクションは女の子にとって最高のプロダクションになれるんじゃないかな。「ここにいたから今の私がある」って思ってもらえるプロダクション。
う~ん、かなり理想論かな・・・。理想論、だな(苦笑)。
刹那的な世の中で、刹那的な商売をしている私たち。
だからこそ、その一瞬が輝いたものであった、とお互いに思えるものにしたいよね。
2004.8.10up
プロフィール
1975年7月28日生。O型。
幼い頃にアニメを抑制されたためか、大人になってからアニメにどっぷりと浸かっている。
好きなジャンルは宇宙を扱ったもの。「ガンダム」シリーズ、「銀河英雄伝説」、他多数。
かと思えば「ガンバの冒険」も愛していたりする満27歳。
愛機はPCV-RX51。調子悪し。
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