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はじめてですか?安田理央の業界ウオッチング
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 ども、はじめまして。フリーライターの安田理央と申します。女の子のような名前ですが、すいませんオトコです。しかも妻子持ちです。あ、それは関係ないか(笑)。
 僕が仕事として風俗に関わるようになってから、もう10年ほど経ちます。この間、風俗業界もずいぶん変わりました。10年前といえば、ちょうどイメクラや性感ヘルスといった、今の主流の風俗が盛り上がり始めた頃。ただし、当時はマンション営業の店がほとんどでしたね。堂々と店舗で営業していたのは、ソープやピンサロやファッションヘルスくらいで、あとは夕刊紙の三行広告でひっそりと客を集めている…。そんないかがわしいムードの業界だったのでした。

 そして、その1〜2年後に、空前の風俗ブームがやってきたんですね。イメクラ、性感ヘルスが大ブレイク。
  マンションでひっそり営業していたこれらの店も、繁華街に堂々と店舗を構え、働いていた女の子たちも雑誌のグラビアなんかにバンバン出て、風俗アイドル=フードルなんて呼ばれるようになりました。店の数もネズミ算式に増えていったんですが、客の数もハンパじゃなく人気店には文字通りに行列ができていたほどです。風俗にもバブル時代があったんですね。

 この10年間で、一番変わったなと思うのは、働いている女の子の意識です。僕は毎月10人くらいの風俗嬢を取材しているのですが、必ず聞くのが「風俗の仕事を始めたきっかけ」なんですね。10年前、女の子たちが風俗を始める理由は、ほとんどが「借金」でした。ただ、その頃は借金といってもクレジットカードでつい使いすぎてしまって、という程度のものが多かったんですね。気がついたら、OLの給料では返せない額に! それで仕方なく風俗へ、というパターンです。

 その後は、特に借金はないけれど、まとまったお金が欲しい、という子が増えてきます。でもその理由が「留学したい」「免許がとりたい」「引越ししたい」というあたり、ずいぶんライトな感じ。正直いって男の僕らからすると、「え、そんなことで風俗入りしちゃうの?」なんて驚いちゃうんですよね。

 しかし、最近は、その理由すらない子が増えてきてます。「だって稼げるじゃん」くらいのノリ。いや、そりゃ確かに普通のOLよりはずっと稼げるんだけどさ、だって風俗だよ。そんなに簡単にやっちゃっていいの? と言いたくなっちゃうわけですよ。

 あ、別に簡単に風俗やることを非難してるわけじゃないですよ、僕。むしろ歓迎してるくらい。だって、可愛い子がどんどん風俗業界入りしてくることは取材者としても、客としても(あ、僕、けっこう自腹で遊びに行くんですよ)歓迎すべきですからね。やむを得ない理由で泣く泣く風俗入り、なんて子じゃあ可哀想で勃つものも勃たなくなっちゃうもん。

 とはいえ、女の子たちがあまりに簡単に風俗入りしてきちゃうことに関しては、ちょっぴり寂しく思っちゃうあたりが男心の複雑なトコなんですけどね。
 ま、そんなデリケートな男の代表として(笑)、僕が見てきた風俗業界、エロ業界の話など書かせていただこうと思ってます。

安田理央(やすだ・りお)
1967年生まれ 埼玉県出身 美学校考現学研究室卒業。雑誌編集プロダクション勤務、コピーライター業を経て1994年よりアダルト系フリーライターに。得意なジャンルは、風俗、AV、デジタルエロ、マンガなど。現在、『デラべっぴん』(英知出版)、『BUZZ』(ロッキングオン)をはじめ多数の雑誌でコラムを連載中。著書に『OPEN&PEACE 風俗嬢ヴァイブス』(メディアックス)など。またAV監督、デジタルカメラマン、バンドのボーカリストなどとしての顔もアリ。妻子もアリ。
http://www.lares.dti.ne.jp/~rio/index.html

撮影/安田理央

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