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元ヤン・AV女優・タレント・作家etc.と、一筋縄ではいかない肩書きを持つすぎはら美里。某民放テレビ局プロデューサーで、目には見えないセーターがいつも肩にかけられているマーキー。この両極端な男女2人による赤裸々な往復書簡。
「Mじゃね!?」って、決められても…。じゃあ早速、みりねぇに返信のお便り、お便り…。
昔、オレを通り過ぎてイッた女たちが…いた。
忘却のかなたから思い出すと、ある女が、心によぎる。カノジョの名は…もう覚えていない。しかし、そのスタイル、物腰、笑顔、特徴的な眼は、昨日のことのように鮮明だ。仕事はエアロビのインストラクターをしていた。
2人で休みを合わせて、ある南の孤島へ行った。濃密な空気の中、映画『青い珊瑚礁』 (※)のように日暮し、夜のしじまが訪れる頃、哀願するように濡れた瞳で誘う女……しばしの夢見心地から覚めると、カノジョは何かがしっくりきてない様子だ。「どうすれば、あと1歩近くにイケるのか……!?」女は決して露わにしなかったが、マーキーの第六感は働いたのだ。
帰国後しばらく付き合って、やがて別れの時が来た。
ある日、風の噂で、カノジョの昔の“性癖”が聞こえてきた。…カノジョの元カレは、屈強なボディビルダ-で、夜毎カノジョの四肢を机の脚にしばりつけた。
インストラクターとビルダー。興奮度ピークの2 人は、加虐的にまるで獣のように、カラダをぶつけずには絶頂に達しなかったという話だ。…そして、その“強烈な記憶”こそが女の宝物だった。
やがて再び元カレの性癖に溺れるように、マーキーの前から静かに去り、おそらくモトさやに戻って行った。つまりマーキーはM女の求めるモノを与えてやらなかった訳で、当時20代中盤のオトコには、その深い愛を見抜くのに、若干の時間を要したという淡~い思い出が、今も心に甦る、ああ…。
先生・コーチと名のつく人間は、みりねぇの言う通り、日々教える行為・支配する作業で、体力知力を使う。だからこそプライベートでは、日々の体験の真逆にある“支配されること”を求めているのだ。隠れた性癖に優しく手を差し伸べること、それが2人だけの秘密、つまりSM。
「求められる人に、求める人を!」 慈悲に満ちた愛情の上に成り立っている、加虐と被虐の、めくるめく世界。奉仕するSも居るし、仕切るMも居る。深い精神世界と、性の奥義のラビリンス。正に人間の人間たる、ゆえん。
今こそペルソナを脱ぎ捨てる時! おおらかにフェチを語ろう! かくいうマーキーも、「チョーカーフェチ」&「ホルターネックフェチ」である。誰かオイラの深層心理を分析してくれ! 頼むゼ、みりねぇ!